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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

2016年6月24日(その2)

カラス(ハシブトカラス)が子育て中の巣の近くを通る人を襲う場面に出会ったり写真に撮る機会は実は有る様であまり有りません。昨年の中島公園の場合はまさに其の機会でした。批判があるかもしれませんがお許し願って、同じ場面「その2」を追加します。

状況説明は直前にアップしたadaが説明した場所なのでブログをご覧下さい。

 

実は公園事務所にはこの情報が伝えられていたそうで、間もなく来園者への注意表示が出されたと聞きました。

 

 

画像を整理して気が付いたのですが、こういう場合にカラスに襲われた時の咄嗟の対処法としてNPO法人カラス研究会の中村さんは「両腕を肩幅に上げて防ぐ」と助言します。カラスは羽が腕に当たって自分が痛むので襲撃を控えるそうです。

写真の女性は正にその対処法をとっていてカラス研究会の助言が伝わっていた事が分かります。

因みに私は持参の三脚をかざして腕の代わりにしていました。

アントンカラス、マリアカラス、マキコカラス、

知名人でカラスという名が付くというので、私の脳みそが焼酎でシェークされてマキコカラスという名も出てきました。

カッコウ誌6月号が届いたと同時に、支部からメールが来ました。カッコウ誌の人気コーナー、リレーエッセイ鳥参上のタイトルが5月号の「女子探鳥会のとりくみ」と同じになっているが正しくは「カラスと共に行動する」なので、7月号のおわび訂正記事までの問い合わせには対応してほしいというものでした。編集長さんの慌てぶりが窺えました。

考えられないようなミスなので、却ってエッセー鳥参上が一層注目されるプレミアムが付いたかも知れません。私も早速鳥参上を迎え入れました。中村真樹子さんが古代の日本を思わせる独特のヘアースタイルで、カラスと一緒に居られるフイールドライフを目に浮かばせつつ、9月に道新から出版される「札幌のカラス」のPRも読みました。

ハシボソカラスとハシブトカラスは知っていましたが、雛の巣立ちの時期や巣の近くで人を襲うか否かなど性格が違うなどは知りませんでした。

この写真は去年6月24日の中島公園です。遊歩道を歩く若い二人連れにカラスが襲い掛かっています。左下(矢印)に巣から落ちた雛がいます。エッセーの記事から巣立ちの時期や巣の近くを通る人を襲うという生態からハシブトカラスと知りました。巣の近くの人を襲うカラスの緊迫した場面を撮りたくて待っていて撮れました。肖像権の問題で私は訴えられるかもしれませんが、その時は札幌支部も一緒に謝って下さることを願っています。(写ったお二人さん御免なさい。悪げは無くて生態の記録が欲しいだけでした)

 

 

 

 

西岡水源池定例探鳥会 6月 こちらは9:00から

「早朝」時より降りが強くなりましたが、エゾハルゼミに鳴かれるよりはましとポジティブに考えます。支部長のお話し中、アオサギが頭上を横切って行きました。

歩き出してまもなくオオルリの声が響き渡っています。池の堤のドイツトウヒ梢で囀る姿を発見。雨の中の大変だねえ。

池を時計回りにコース選択。ヤブサメの声を聞きながら、コサメビタキ、カラ類など観察。芝生広場ではカラマツ梢にニュウナイスズメの姿が。遠くからヤマゲラ、アオバトの声も。
湿原入り口にキビタキ現る。慌てて撮ったこの写真は支部のブログ史上最もヒドイ写真となりました。逆に説得力ありか?
ということで卑怯ですが、お口直しにキビタキ在庫写真を貼り付けます。

湿原木道でアオジの囀り聞きながら、キジバト観察。ウグイスもいい声で、ハシブトガラスがトドマツ梢で営巣中でした。山側遊歩道で、オオアカゲラ、アカゲラなど行ったり来たりで、キバシリが目の前に現れてくれました。

雨にはあたりましたが何とか中止にならず良かったです。「早朝」から連チャン参加の強者もいらして、参加者19名、おつかれさまでした。

2017年6月4日 西岡水源池定例探鳥会 9:00

  • マガモ
  • カイツブリ
  • キジバト
  • アオサギ
  • トビ
  • コゲラ
  • オオアカゲラ
  • アカゲラ
  • ヤマゲラ
  • ハシブトガラス
  • ハシブトガラ
  • ヤマガラ
  • ヒガラ
  • シジュウカラ
  • ヒヨドリ
  • ウグイス
  • ヤブサメ
  • オオムシクイ
  • センダイムシクイ
  • ゴジュウカラ
  • キバシリ
  • クロツグミ
  • コサメビタキ
  • キビタキ
  • オオルリ
  • ニュウナイスズメ
  • スズメ
  • ハクセキレイ
  • カワラヒワ
  • シメ
  • アオジ

合計:31種 天気:雨

西岡水源池早朝探鳥会 5:00スタート

5:00の時点、地面は濡れていますが雨は降っておらず、藻岩山も山頂が見えているので何とか持ちこたえてくれの気持ち。

 

冷んやりのお天気もようににやや少なめの参加者でしたが明るく出発。
駐車場側階段を下り月寒川で、ヒガラ、アオジ、センダイムシクイ、オオルリなどの囀りを聞き、池に上がるとパラパラと降りだしてきたため園路に駆け込みました。

小雨程度なら、樹木が天然の屋根代わりで傘いらず。オシドリ、カイツブリ、マガモなどを観察。カワセミがせわしなく湖面を行き交っております。

魚をくわえるカイツブリ、結構大きいんでないの。
湿原展望台でオオルリの囀りだけが聞こえるものの、ケヤマハンノキの葉影に隠れ、見つけるのに時間かかったあ。これは皆の執念で絞りだした感じ。
湿原木道でウグイス、ニュウナイスズメ、キバシリなど観察。山側に上がり、アカゲラ、オオアカゲラも。鳥合わせ後、クロツグミ囀る。 小雨まじりで肌寒しでしたが、無風のおかげで結構でてくれたんでないでしょうか?

ギンラン

参加者12名、おつかれさまでした。

2017年6月4日 西岡水源池早朝探鳥会 5:00

  • オシドリ
  • マガモ
  • カイツブリ
  • キジバト
  • アオバト
  • アオサギ
  • トビ
  • ハイタカ
  • カワセミ
  • コゲラ
  • オオアカゲラ
  • アカゲラ
  • ハシボソガラス
  • ハシブトガラス
  • ハシブトガラ
  • ヤマガラ
  • ヒガラ
  • シジュウカラ
  • ヒヨドリ
  • ウグイス
  • ヤブサメ
  • オオムシクイ
  • センダイムシクイ
  • ゴジュウカラ
  • キバシリ
  • クロツグミ
  • キビタキ
  • オオルリ
  • ニュウナイスズメ
  • ハクセキレイ
  • カワラヒワ
  • アオジ

合計:32種 天気:曇のち雨

会報6月号の訂正とお詫び

日本野鳥の会札幌支部のみなさまへ

支部の会報誌「カッコウ」6月号のリレーエッセイ鳥参上(11ページ目)のタイトルが先月号と同じになっていました。
正しくは「カラスと共に行動する」です。申し訳ありませんでした。

また執筆者のNPO法人札幌カラス研究会代表の中村眞樹子氏には
ご迷惑をお掛けしたことお詫び致します。

札幌支部事務局

なお、このウェブサイトのリレーエッセイにも毎月支部報と同じ文章を掲載しておりますが、こちらは正しいタイトルになっております。

2017年6月のリレーエッセイ

円山公園、季節はめぐる。

円山公園、季節は徐々に進行しています。

会員の、山田甚一さんから素敵な映像が届きました。

チューリップ、まだ咲き残っています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

アカハラも、こずえで艶やかに歌っています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちら、ヤマゲラは元気いっぱいです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

キアゲハ。日差しの中で、鮮やか-!

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【撮影は、会員の山田甚一さんです】

一首浮かびました。

行く春を いとほしむらし

咲く花と 鳥と青葉と そそぐ陽光(ひかり)と

昨日もオオルリ君に励まされたし。(隊長より)

昨日、真駒内公園を歩いているとオオルリ君が飛んで来て、

バードソンしっかり頼むぜ!だってさ。

隊長も頑張るって言っといたけど。

みんなも応援してね。

しっかり顔写真を撮らしてくれた。

今は子育てに忙しいんだとか。

オオルリ君も期待するバードソンだべし

 

 

猿子隊長、バードソンを語る

バードソン2017、いよいよ5月28日開催です。
そこでチームを率いる野鳥の会札幌支部副支部長の猿子(ましこ)隊長にインタビューをおこないましたので、掲載いたします。


今回のバードソンは、野鳥の会札幌支部の精鋭たちが参加とのことです。なかでも札幌支部のエースと言われる猿子隊長ですが、バードウォッチングをはじめた原点を教えて下さい。
ましこ:中学校時代に「野鳥と共に」(中西悟堂著)という本を読んでいて「猿子鳥(ましこどり)」という鳥の名前があってビックリしました。
図書館で調べたら、○○マシコと名のついた鳥が6種類もいて、2度びっくり、「オガサワラマシコ」は絶滅種とあって、ちょっと悲しかった。
俺は鳥なんだ!と思い始めて、はまりました。
本が意外に面白かったので近所の公園に鳥見に行ったら、本のとおりに、いろんな鳥が居たんです。
運命を感じますね。バードソンの自信の程は?
ましこ:札幌で見られる夏鳥たちは、5月が最も活動的で、いろいろな仕草も見られて面白く、かつ見つけやすい時期です。
一人より二人いや四人で探せば、なんでも見つけられるぞい。ついでに財布も見つけたら、すぐに警察に届けます。
お財布はともかく、珍しい鳥に見とれて、たくさん見つけるという目的を忘れないで下さいよ。それでは目標観察数を教えていただけますか。
ましこ:60種から70種の間くらいと思ってます。
本当のところ、実際の数はどのくらいだと思いますか。
ましこ:当日の天候にもよりますがなるべく70種近くは出したい!雨だと50種行くかどうか・・・ですね。
出来れば応援部隊が先発で居場所を見つけてくれているとうれしいです。
あくまでも強気ですね。期待してます。ところで応援に行ってみたい人もいると思いますが、何時頃どの辺に行けば会えますか。
ましこ:そうしていただけるとありがたや、ありがたや。
抱きしめてキスしたいくらいうれしいですね。
どの鳥も、そこの環境に暮らす地球の仲間ですから全部見つけて差し上げたいので、応援よろしくお願いします。
なお、大体の時間と場所は、のちほどあらためて発表します。もう少し待って下さい。
最後にひとこと、お願いします。
ましこ:合言葉は「野鳥も人も地球の仲間」
この言葉の深い意味を最近は良く感じます。
支部設立の40年前に較べて、野鳥の数がとても減りました。鳥が減る、ということは人の生きる環境も悪くなってきている、ということ。
バードソンでは、そんな人と鳥の生活環境に思いを馳せて、見て歩きたいです。
10月写真展も、そんな視点を持って、しっかりとした内容で実施したいですね。
目標65種以上・・・です。

本日は、どうもありがとうございました。


なお、バードソンの募金参加申込みは、ウェブ上でも受け付けております。
→ 「バードソン2017募金申込フォーム
をご覧ください。

小鳥のドラマを垣間見た

木漏れ日の趣が楽しい北大構内大野池へ行きました。

 

ツツジの仲間らしい蕾が若々しさを演出してくれました。タンポポも脇役然として存在感が有ります。


工学部前の噴水の前のベンチにいると、頭上からキビタキの美声が降ってきました。そして先日の北大探鳥会の時のようなファッションモデルの決めポーズも見せてくれました。

 

目の良い相方が地に落ちてもがく小鳥を見つけました。センダイムシクイかなー?と思って、帰宅後に札幌支部に画像を送って確認してもらいました。図鑑で見るとアジア中北部からの渡り鳥で、日本で繁殖するそうです。

どういうことでこうなったのか、僅か数十グラムと思われる身体に海を渡るエネルギーを秘めて、この札幌にたどり着いての悲運です。「首の骨を痛めたのかも」という事務局Sさんの感想でした。


墜落したセンダイムシクイは私たちの注目を嫌うように、渾身の力を振り絞るように近くの木陰のタンポポの葉の下に逃げ込みました。

 

 

 

 

さて、私たちはそれから構内に有る学食のランチを楽しみました。

 

 

ここでは時々お世話になっています。

二人分の会計が872円とい嬉しい価格です。帰り際に、あの悲運のセンダイムシクイの所へ立ち寄ってみましたが、彼(彼女?)の姿はありませんでした。カラスが戴いたのだと思われて、小さなドラマを見た想いでした。