西岡水源池で見た野鳥
1996年から西岡水源池の野鳥観察会に参加し、野鳥の出現と季節が密接に関係していることに気がつきました。特に雪景色の中で見つけやすくなるミソサザイ、湖面は凍っているものの取水塔付近の開水面にはアオシギ、桜の花咲くころから現れるアオジやメジロ、桜の木の根本にはイカルやベニマシコ、4月末の連休にはコマドリ、ムギマキが一瞬立ち寄ってくれます。そして、ルリビタキ、オオルリ、キビタキが次々目と耳を楽しませてくれるようになり、カワセミも水面近くを飛び回るようになります。今日は、これまで一人で(夫婦)で水源池に行ったときに出会った珍しい鳥を、見られる時期・場所・観察時の様子を独断的に紹介します。
アオシギ
(写真)[時期:1月末から2月初め 場所: 取水塔付近の凍っていない川面]
観察時の様子:毎年のように池の水面が凍る時期になると現れて、今日紹介する鳥の中では一番見た人が多いでしょう。夏に比べると真冬はエサ探しに夢中になっているせいか、静かにしていると比較的見やすく、少人数でおとなしくホコラ(祠)側の川より上から眺めましょう。運が良ければ、カワガラスやダイサギも一緒に見られます。
エゾライチョウ
(写真:夏羽)[時期:10月、 場所:木道の終点あたり]
観察時の様子:木道が昔のままのコースのころに1度のみ「木の枝にマガモが留まっているなんて珍しいな」と思って、双眼鏡で確認したら夏羽雄のエゾライチョウでした。焦って数枚写真を撮っている間にいなくなり、それ以来、西岡では見ることはありません。
クサシギ
(写真)[時期:5月 場所:池の奥の旧遊歩道のテラスから湖面を見るあたり]
観察時の様子:旧遊歩道のテラスで休んでいると、葦の水辺にいる一羽のシギを見つけました。念のため写真を撮っておこうとカメラ向けた時に、散歩の人の気配を感じたのか飛び去ってしまいました。以前のテラスは今よりも湖面近くまでのびていたので観察できたと思います。
ブッポウソウ
(写真)[時期:7月初め1週間くらい 場所:池の東側の東屋の後ろの高い木の梢]
観察時の様子:周囲を見渡せそうな高い木のてっぺんにとまっている鳥を見たらヒヨドリと思って流さないで、双眼鏡で確認しましょう。
木道を歩いていると、今日紹介した珍しい鳥たちに会うことができると思いますが、木道が改修される以前の木道のコース、特にかつての栗林学園側の木道では、今とは違った鳥たちに出会えたと感じています。木道の整備と延長計画がある時は、多様な野鳥の観察のためにも栗林学園側のコースの復活を願っています。
写真は、上左からアオシギ、エゾライチョウ、クサシギ、ブッポウソウ/筆者撮影