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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

みまもって、野鳥の子育て

公益財団法人 日本野鳥の会 では、公益財団法人 日本鳥類保護連盟、NPO法人野生動物救護獣医師協会と協力し、2020年度の「野鳥の子育て応援(ヒナを拾わないで)キャンペーン」を実施しております。

巣立ったばかりのヒナが地面に降りていることがあります。うまく飛べないヒナを見て、つい手を差しのべてしまいそうになりますが、ぐっとこらえて。
その場をそっと離れて見守ることが、野鳥への子育て応援につながります。

詳しくは、下のポスターか、リンクボタンをクリックしてください。

野鳥の子育て応援ポスター

野鳥の子育て応援ポスター(PDF)

公益財団法人 野鳥の会 野鳥の子育て応援キャンペーンのページ

「2020年度のキャンペーンがスタート」

2020年度版 探鳥会カレンダー

2020探鳥会カレンダー

2020探鳥会カレンダー(PDF)

新型コロナの状況がどうなっているかわからないため、7月以降の予定も確定しておりません。探鳥会の開催日程については、このウェブサイトで確認するか、野鳥の会札幌支部までお問い合わせください。

お電話またはメールはこちらまで
お問い合わせ

魅せられて~ああ、ブータン

菊池聖子(自然フィールドたび倶楽部)

世界一幸福な国として知られるブータン。最初の出会いは子供の頃見たTV。“丹前”によく似た衣装を着て、顔もどこか似ている・・・お米を食べ漆器を使い、味噌やソバもある。仏教を信じ挨拶時に礼をする。何だか日本の風習が昔のまま残り、記憶に眠る“遠い故郷”を思わせる、どこかなつかしい国。

初めて訪れたのは15年前。そんなイメージもぶっ飛ぶ不思議ワールドそのものでした。食生活の基本はトウガラシ?実は世界で一番トウガラシを消費する国。どこの家にも丸ごと“トウガラシ”部屋があり、そのまま食べたり隠し味も。当時何人もその洗礼にあい、お腹ゴロゴロピーに。道の駅なんかないし、青空トイレや民家を借りて・・・それは大変でした。最後は“イモ”!世界中だいたいどこでもあり、ただ蒸かすだけ。それがまさに救いの食材でした。また風呂に頻繁に入る習慣がないので、当然ホテルに湯船はなく簡素なシャワーにバケツがあるだけ。突然お湯が水に!止まるのも頻繁。まずはバケツに溜めてから。さらには停電も。あちこち隙間に何となくガタガタ。日本人の几帳面さをちょっと横へ置いて・・・それが楽しむコツと知る旅でした。

地形はまさに“北高南低”。北は7000m級のヒマラヤ、南は200mインドに隣接。川は北から南へ流れ、まるで急傾斜の坂のような国。そんな国も近年バードウォッチングで注目。でも日本のような変化に富んだ環境はなく、あるのは森林と川と畑。種類が乏しいのではと思いきや、標高差で変化する熱帯から高山帯までの豊かな森林が多くの野鳥たちを育む。独特な環境でしか見られない種類も多い。植物も今だ新種が発見される未知なる自然の国。今では外国人にあった食事が好評(地ビールも♪)、風呂もトイレも快適。それでも首都を離れると以前と変わらぬ風景が迎えてくれる。訪れた方はその自然よりも暖かな人々が印象に残るよう。行く度になつかしさと冒険があり、人々も自然も魅力的かつ面白い!

今頃は峠がシャクナゲで華やぐ季節。今年はコロナで行けないが、彼らや自然との出会いを多くの方に紹介したいと願っている。

ベニキジ オス 3000m台の峠 繁殖期でメスにアピール??(2019年4月撮影)

支部報「カッコウ」2020年5・6月号より

「2020年札幌支部カッコウ生息調査」中止のお知らせ

最近、トップページでは行事予定中止のお知らせばかりで、大変心苦しく思います。

毎年6月中旬に、ご協力調査員の方による札幌周辺のカッコウ生息調査を行ってきました。しかし今回の新型コロナによる感染、拡大のリスクを考慮して今年のカッコウ生息調査は中止することといたしました。協力調査員のみなさまには、たいへん申し訳ありませんがご理解いただきますように、お願い申し上げます。

なお、今年の調査にご協力予定の調査員の方には、郵送でも通知させていただきます。

2020年カッコウ調査中止のお知らせ

2020年カッコウ調査中止のお知らせ(PDF)

2020年5、6月開催探鳥会中止のお知らせ

日本野鳥の会札幌支部では新型コロナウイルス感染拡大を防止するため3月、4月に引き続き、5月、6月及び7月の八戸航路一泊探鳥会を中止といたします。

春となり、自然の中で楽しげに飛びまわる鳥たちの姿を一緒に観察できる探鳥会を楽しみにされていた会員の皆様には、大変に申し訳ありませんがご理解くださいますようお願いいたします。

なお、2020年7月以降の探鳥会につきましても、感染拡大の推移を注視しながら随時ご案内いたします。

日本野鳥の会札幌支部

中止する探鳥会

  • 5月3日(日) 西岡水源池定例探鳥会
  • 10日(日) 円山公園早朝探鳥会
    円山公園定例探鳥会
  • 24日(日) 手稲山口バッタ塚探鳥会
  • 6月7日(日) 西岡水源池早朝探鳥会
    西岡水源池定例探鳥会
  • 14日(日) 円山公園定例探鳥会
  • 21日(日) 厚別川河畔林・カッコウ探鳥会
  • 28日(日) 石狩浜探鳥会
  • 7月24~25日(金・土) 八戸航路一泊探鳥会

詳しくは、こちらのPDFファイルをご覧ください。

2020年5,6月探鳥会中止のお知らせ(PDF)

タンチョウと今後も共に在るために

吉野智生(よしの・ともお)
(釧路市生涯学習部動物園ツル担当・学芸担当主査)

釧路に移住してからおよそ7年が経ちました。現在は主に阿寒国際ツルセンターでタンチョウの飼育や教育に関わっています。タンチョウは皆様ご存知の通り主に道東にすむ大型のツル類で、一時は絶滅寸前でしたが様々な保護活動によって約1800羽にまで回復し、道東以外でも増えてきました。一方で湿原の減少もあって酪農家や牧草地、畑などに進出し、いわば原野の鳥から里の鳥になったのですが、人間社会に近づくことで事故や農業被害など色々な問題が増えています。

タンチョウ

一方、個体数は増えましたが、いつまでも給餌に頼り切りなのは好ましくないため、越冬地の分散や感染症リスクの低下のため、ここ5年ほど環境省主導で冬季の給餌量を少しずつ減らしています。ただ減らすだけでなく、代わりに餌が取れる場所や、影響のモニタリングも必要です。またタンチョウは観光資源でもあるため、給餌のあり方、ひいてはタンチョウとの付き合い方、見せ方を改めて考える必要が出てきました。そこで私達はツルセンターのビオトープを整備して、本来の生息環境に近いところで餌を探す姿を観察できるようにすることを考えました。

ビオトープは阿寒川の河岸にあり、川から草地、湿地を経て里に至る一連のタンチョウの生息環境を含み、年間約100種の野鳥が観察できます。ただ、数年前に井戸が枯れて湿地が干上がっていたので、まず隣接する川からポンプで水をくみ上げて湿地を復活させました。加えて水路わきのヨシを刈り、池にたまった泥を掘って開けた水面と空間を作りました。その結果凍らない水面ができ、冬の間タンチョウが餌を探したり休んだりする姿が見られるようになり、夏も近くで縄張りを持つペアが立ち寄るようになりました。現在は月に1度、自然観察会を実施しながら、ボランティアの協力も仰ぎつつ整備を進めているところです。タンチョウと今後どのように共に在るか、阿寒ならではの付き合い方を模索していきたいと思います。

支部報「カッコウ」2020年4月号より

2020年4月探鳥会中止のお知らせ

日本野鳥の会札幌支部では、2020年3月に続き4月の探鳥会も中止とします。

未だに終息の見えない新型コロナウイルスには、探鳥会参加者への十分な感染対策もとれず、不安を抱えたまま探鳥会を開催することは難しく、引き続き感染拡大防止への協力が必要と考えられ、札幌支部は4月開催予定の探鳥会は中止としました。

春からの探鳥会を楽しみにされていた会員の皆様にはご理解頂き、ご協力よろしくお願いいたします。

以下の4月に予定しておりました3回の探鳥会を中止とさせていただきます。
なお、2020年5月以降の探鳥会の開催につきましては、随時ご案内いたします。

日本野鳥の会札幌支部

中止する探鳥会

  • 4月5日 第一日曜日 西岡水源池定例探鳥会
  • 4月12日 第二日曜日 円山公園定例探鳥会
  • 4月29日 水曜日、祝日 北大構内初心者探鳥会

ハクチョウが減っている?

宮島沼水鳥・湿地センター 牛山克巳

 中国でハクチョウ類の国際会議が開催されることになり,国内の状況について報告することになった。調べてみると何か変だ。日本のハクチョウ類は1980年代から急激に増加しているが,ここ十年くらいは減少傾向に転じている。その理由がよくわからない。

 データの精度の問題もあるだろう。参考にしたのは環境省のガンカモ類生息調査のデータだが,2008年の鳥インフルエンザの発生以降各地で給餌が自粛されると,ハクチョウ類が分散して従来のカウント方法では全数が抑えにくくなっていると聞く。しかし,例え数え落としによる減少はあるとしても,それだけでは年々減少傾向が続いている説明にはならない。

チャウンデルタのコハクチョウ。

写真:チャウンデルタのコハクチョウ。(提供:DIANA V. SOLOVYEVA)

 仮にハクチョウ類が本当に減少しているとすると,それは繁殖率と生存率の低下,国外への移出から説明できることになるが,国内で大幅に生存率が低下しているとは考えにくい。中国でもコハクチョウは減少しているらしいので,国外に越冬地を移したわけでもなさそうだ。ロシアの中継地での環境変化や狩猟圧についてはよくわからないが,それほどの影響は与えていないと信じたい。

 では繁殖地ではどうだろう。国内で越冬するコハクチョウの多くが繁殖するチャウンデルタから気になる調査結果が報告された。2002年の調査開始以降巣数が減少し,約8%の巣では産卵が見られず,それ以外の巣でも一腹卵数が減少しているというのだ。チャウンデルタのコハクチョウは1980年代の2,000羽から2002年の45,000羽と急速に増加しており,環境収容力を超えたことによって繁殖率が低下する密度効果が表れていると考えられている。

 総じてみると,コハクチョウは給餌等によって越冬地の生存率が増加し,個体数も増えたが,今度は増えすぎたことによって繁殖率の低下がもたらされていると考えられるだろう。同様なケースは北米のハクガンでも見られるが,ハクガンの場合は増えすぎたことで脆弱な極地植生にもダメージを与えている。増えすぎたコハクチョウが間接的に与えている影響も調べてみればあるだろう。

 不思議なことに,古い日本画を調べてみてもハクチョウが描かれているものは見つけられなかった。万葉集などで歌われていることも思ったより少ない。もしかしたらハクチョウ類の個体数は元々それほど多くなかったのかもしれず,ハクチョウ類保全のあり方について再考が必要ではないかと感じている。

支部報「カッコウ」2020年3月号より

2020年3月探鳥会中止のお知らせ

日本野鳥の会札幌支部では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年3月に予定しております探鳥会の中止を決定いたしました。

参加者のみなさまが不要不急の外出を控えて、多数の人との接触する機会を減らすことの必要性を考え、3月に予定していました4回の探鳥会すべてを中止とさせていただきます。
楽しみにしてくださっていたみなさま、たいへん申し訳ございません。どうぞご理解いただきますようお願いいたします。

なお、2020年4月以降の探鳥会につきましては、また改めてお知らせいたします。
 

日本野鳥の会札幌支部 副支部長 猿子正彦

探鳥会中止の配布書類(PDF)

警戒心の強かったアオサギが札幌の中心街へ来た

日本野鳥の会札幌支部 監事 足立英治

写真集・千歳川のカワセミを出版された写真家の嶋田忠さんが、かってそのトークショーで、警戒心が強く撮影しづらい鳥の筆頭にあげていたのがアオサギでした。野鳥に興味を覚えていた私もそんなアオサギを見るのは石狩川での望遠でした。人の姿を見ると数百メートルの距離からでも飛び去って行くアオサギの写真を撮りたくて背丈を超える葦原に身を潜めながら、見当をつけ方向へ延々と歩いた思い出があります。そっと顔を出した時の数十メートル先に羽を休める彼らの集団が居るのを見た感動が忘れられません。

1981年4月14日の私のフィールドノートに、豊平川雁来大橋上空を飛ぶ四羽のアオサギを確認した記述があって懐かしさを覚えます。その数年後には早朝の豊平川に時々目撃されるようになりました。アオサギは上空から札幌市、豊平川やその周辺に魚が泳ぐ多くの河川を確認し、そこに住む人々の行動をウオッチングしていたと思います。彼らの中で新しい餌場を捜そうとしたり、あるいは冒険心というか物好きな個体が街中のそれに気が付いたという事ではないでしょうか。現在では市中心部の豊平川や中島公園の菖蒲池や鴨々川、北海道庁前庭の池、札幌駅近くの創成川にも姿を見ることが多くなっています。中島公園に関して言えば、菖蒲池には豊平川からの取水で紛れ込むウグイなどが豊富で、彼らにとっては魅力的なポイントかも知れません。

よくカラスの知能の良さがいわれますが、アオサギもなかなかのもののようです。大阪の釣り堀や河川で釣りを楽しむ人々に取り入って、釣りあげられる魚を貰っている光景が知られています。旅館のゴミ出しの時間にやってきて旅館の人と仲良しになっている動画を見たこともあります。そういう行動の中にも人々との程よい距離感を保っている彼らの賢さを見ることがあります。余談ですがアオサギに釣られてかダイサギと思われるサギも数年前から冬季の中島公園に姿を現すようになっています。

アオサギの行動の面白さでは数年前の桜のころに、カメラを持って近づく人を恐れずにポーズをとる様な光景が滑稽でした(写真1)。公園に来る人たちの自分に及ぶ危険の度合いを判断しているのだと思います(写真2)。野生の逞しさと姿の美しさが公園で憩う人々との風景に交じり合う面白い光景も楽しめるものでした。こういう交流はこれからも続くと思われます。

写真1

写真2

支部報「カッコウ」2020年1・2月号より