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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

Web版カッコウ2025年5・6月号

2025年支部報カッコウの5・6月号 Web版がアップされました。
今回の特集記事は、日本野鳥の会札幌支部2025年度総会報告です。札幌支部は探鳥会へのご参加など、日頃の皆様のご協力の上に成り立っております。野鳥を通じて楽しい活動を続けていけるよう、今後ともよろしくお願いいたします。

5月からパスワードが新しくなっています。ユーザー名は変更ありません。
詳しくは、ご自宅に届いた紙版カッコウ3ページ目をご確認ください。

Web版カッコウ2025年5・6月号

Web版カッコウ2025年5・6月号

Web版は、読者のみなさまとの双方向のコミュニケーションツールともなっております。探鳥会で聞きたかった質問や、近所で見た野鳥情報などお待ちしております。気軽にご投稿ください。奇数月の1日に更新いたします。

Web版カッコウは、支部会員限定のためユーザー名とパスワードが必要になります。
なお、ユーザー名とパスワードは、郵送されてくる紙版カッコウに載っています。

入会希望者は、 入会案内 のページをご覧ください。

私の鳥見の楽しみ方

文と写真 札幌支部会員 中村 隆

クロツグミ

クロツグミ(幼鳥) 2024年6月12日 野幌森林公園

私は、会員歴は長いが、この数年は定例探鳥会に参加せず、マイペースで鳥見を楽しんでいます。以下に私の鳥見の楽しみ方を簡単に述べさせていただきます。

本州出身者なので、先ずは当地で生活するようになった経緯から紹介します。1999年1月から2002年6月までの札幌転勤生活中に出合った多種多様な動植物の魅力にはまりました。その後、2006年10月に早期退職制度を利用して退職、札幌に移住しました。そして、日曜日に開催される当支部と北海道野鳥愛護会の探鳥会、北海道ボランティアレンジャー協議会や自然ウォッチングセンターの自然観察会等に参加しながらそれぞれの楽しみ方を学びました。名前を覚えるにつれそれぞれの個体への親近感が増し、次第に記録を残したくなり、カメラを購入することにしました。それを機にさらに鳥見に拍車がかかり、暇さえあればカメラ片手の散歩に出かけるようになったのです。

コルリ

コルリ(オス) 2024年5月5日 豊平公園

これからも気力と体力の続く限り、滝野すずらん丘陵公園「森ゾーン」のボランティアガイドと札幌市内や近郊都市の探鳥地での鳥見を堪能したいと思います。
鳥見の基本は鳥にストレスを与えない適度な距離感をもってじっくり観察することだと思いますが、私は併せて出合いに感謝しながら記録に残る撮影も楽しむつもりです。

蛇足ですが、私の好きな鳥は、クマゲラ、エナガ、フクロウ、ヤマセミ、オオルリ、コルリ、コマドリ、ルリビタキ、クロツグミ、キビタキ、ムギマキ、ミソサザイ等です。今後ともよろしくお願いいたします。

キビタキ

キビタキ(オス)の水浴び 2023年5月13日 西岡水源池

ルリビタキ

ルリビタキ(オス) 2024年4月22日 豊平公園

支部報「カッコウ」2025年 5・6月号より

都会に生きるカラスたち写真展Vol.7

今回の写真展は画廊での開催です。北24条の駅からすぐです。コーヒーでも飲みながら写真をお楽しみください。トークショーは前回と同じく、紀伊國屋書店です。

都会に生きるカラスたち写真展

日時
5月16日(金)〜21日(水)
12:00〜21:00(最終日は18:00終了)
場所
画廊喫茶チャオ
(札幌市北区北24条西4丁目1-21モンレーブ24ビル3F)
入場無料
写真展HP
https://fb.me/e/55dpZmT26

NPO法人札幌カラス研究会代表
中村真樹子トークショー

日時
5月18日(日)、13:30〜15:30
場所
紀伊國屋書店札幌本店1Fインナーガーデン
(札幌市中央区北5条西5丁目5-7sapporo55)
トークショーHP
https://fb.me/e/5z7Efltpi

熊谷勝写真展『野鳥美を求めて』

期間
5月13日(火)〜5月18日(日)、9:00〜19:00(最終日は16:00まで)
会場
札幌市資料館・ミニギャラリー6
(札幌市中央区大通西13丁目、Tel011-251-0731)

野鳥写真家、熊谷勝(くまがいまさる)さん講演会
「室蘭の野鳥のはなし聞かせて!」

室蘭で45年間、野鳥の生態写真を撮り続けている熊谷さんに、ハヤブサや絵鞆(えとも)半島の渡り鳥のことをスライドを見ながらおはなししていただきます。野鳥撮影のコツも気さくに相談できます。

日時
5月18日(日)、13:30〜15:30
参加費
300円
会場
札幌市西区民センター
(地下鉄琴似駅①番出口徒歩3分、Tel011-641-4791)
申し込み
オコジョの会 メールアドレス:js8mann@nifty.com

ポスター『日本を彩る美しい鳥』

(公財)日本野鳥の会では、ポスター「日本を彩る美しい鳥」を発行しました。鳥たちが持つ「羽の色」に注目し、日本で見られるカラフルな鳥たちを色ごとにグラデーションで並べたものです。また、翅の色に関する豆知識も紹介。

ポスター「日本を彩る美しい鳥」

ご希望の方に無料でプレゼントいたします。
(公財)日本野鳥の会ホームページの申し込みページからお申し込みください(申し込みフォームに記入、または郵便・Faxで申し込み)。

(公財)日本野鳥の会

2025年5月の行事案内

探鳥会は会員以外も参加可能!!(申し込みは不要です)

探鳥会は会員以外の方も参加可能です。お友達なども誘って、多数ご参加ください。
探鳥会参加費は会員無料、会員以外は300円です。中学生以下は会員以外でも無料です。

熊出没や感染症等の状況などによっては、急遽中止されることがあります。ホームページで最新情報をご確認ください。

5月4日(日)西岡水源池定例・ゴールデンウィーク探鳥会

時間
9:00~12:00
集合
9:00、西岡公園管理事務所前
交通
地下鉄澄川駅前8:30発、中央バス「西岡環状線」に乗車、「西岡水源池」下車
参加費
会員無料、一般300円
野鳥情報
ヤマゲラ、ウグイス、ベニマシコ

5月11日(日)円山公園早朝・バードウィーク探鳥会

時間
6:30~8:00
集合
6:30、円山公園パークセンター前
交通
地下鉄円山公園駅から徒歩5分
参加費
会員無料、一般300円
野鳥情報
アオサギ、コサメビタキ、イカル

5月11日(日)円山公園定例・バードウィーク探鳥会

時間
9:00~12:00
集合
9:00、円山公園パークセンター前
交通
地下鉄円山公園駅から徒歩5分
参加費
会員無料、一般300円
野鳥情報
センダイムシクイ、ビンズイ、マヒワ

5月25日(日)手稲山ロバッタ塚探鳥会

時間
9:00~12:00
集合
9:00、手稲水再生プラザ駐車場
交通
手稲駅北口8:26発、JRバス「循環手41山口団地線」に乗車、「手稲山口団地6号棟前」下車、徒歩10分
参加費
会員無料、一般300円
野鳥情報
鳥情報…ミサゴ、アリスイ、ノゴマ

探鳥記録が少しだけ変わりました

2024年9月に日本鳥類目録第8版が発行されました。それに合わせて野鳥の会札幌支部では、2025年度から探鳥会記録を第8版対応といたしました。

札幌支部の探鳥記録自体は、学名などを明記していないので大きな支障はありませんが、第7版ではキジ目からはじまっていたものが,第8版はカモ目から始まっているなど、鳥種名の並び順がところどころ変わっています。

下は、先日の西岡水源池定例探鳥会の探鳥リストです。今までの2024年度版の場合と新しい2025年度版の表示を比較してみました。どこが変わったのかわかるでしょうか?

2025年4月6日 西岡水源池・・・2024年度版

  • オオハクチョウ
  • マガモ
  • コガモ
  • キジバト
  • トビ
  • オジロワシ
  • コゲラ
  • アカゲラ
  • クマゲラ
  • ハシボソガラス
  • ハシブトガラス
  • ハシブトガラ
  • ヤマガラ
  • ヒガラ
  • シジュウカラ
  • ヒヨドリ
  • エナガ
  • ゴジュウカラ
  • キバシリ
  • ミソサザイ
  • アトリ
  • カワラヒワ
  • マヒワ
  • 合計:23種
  • 天気:曇のち晴れ
  • 地域メッシュ:6441-333

2025年4月6日 西岡水源池・・・2025年度版

  • オオハクチョウ
  • マガモ
  • コガモ
  • キジバト
  • トビ
  • オジロワシ
  • コゲラ
  • アカゲラ
  • クマゲラ
  • ハシボソガラス
  • ハシブトガラス
  • ヒガラ
  • ヤマガラ
  • ハシブトガラ
  • シジュウカラ
  • ヒヨドリ
  • エナガ
  • ミソサザイ
  • ゴジュウカラ
  • キバシリ
  • アトリ
  • カワラヒワ
  • マヒワ
  • 合計:23種
  • 天気:曇のち晴れ
  • 地域メッシュ:6441-333


2025年4月からの探鳥記録は、2025年度版の並び順に変わります。

日本鳥学会 日本鳥類目録

2025年4月の行事案内

4月6日(第一日曜日)西岡水源池定例探鳥会

時間
9時から12時
集合
西岡公園管理事務所前 9時集合
交通
地下鉄「澄川駅」から中央バス「西岡環状線」乗車、「西岡水源池」下車
参加費
会員無料、一般300円
野鳥情報
ハイタカ、エナガ、ミソサザイなど

4月13日(第二日曜日)円山公園定例探鳥会

時間
9時から12時
集合
円山公園南大通側入口 9時集合
交通
地下鉄「円山公園駅」から徒歩3分
参加費
会員無料、一般300円
野鳥情報
オシドリ、アトリ、アオジなど

4月29日(火・祝)北大構内ゴールデンウィーク探鳥会

時間
9時から12時
集合
北海道大学正門(北区北9条西5丁目)9時集合
交通
JR/地下鉄「札幌駅」北口から徒歩7分
参加費
会員無料、一般300円
野鳥情報
モズ、ヒバリ、オオルリなど

2025年度日本野鳥の会札幌支部総会のご案内

日時
4月11日(金)、18時30分~20時00分(要申し込み)
会場
札幌エルプラザ4階 研修室2(札幌市北区北8条西3丁目、札幌駅北口地下歩道直結)
議事内容
  1. 2024年度活動報告
  2. 2024年度決算報告
  3. 2025年度活動計画案
  4. 2025年度予算案
  5. その他
参加申し込み
TEL/FAX 011-613-7973(月曜・金曜の10時~17時)

上記の通り総会を開催します。支部会員ならどなたでも参加できます。多数ご参加ください。

西岡水源池で見た野鳥

札幌支部会員/幹事 服部 寛

1996年から西岡水源池の野鳥観察会に参加し、野鳥の出現と季節が密接に関係していることに気がつきました。特に雪景色の中で見つけやすくなるミソサザイ、湖面は凍っているものの取水塔付近の開水面にはアオシギ、桜の花咲くころから現れるアオジやメジロ、桜の木の根本にはイカルやベニマシコ、4月末の連休にはコマドリ、ムギマキが一瞬立ち寄ってくれます。そして、ルリビタキ、オオルリ、キビタキが次々目と耳を楽しませてくれるようになり、カワセミも水面近くを飛び回るようになります。今日は、これまで一人で(夫婦)で水源池に行ったときに出会った珍しい鳥を、見られる時期・場所・観察時の様子を独断的に紹介します。

アオシギ

(写真)[時期:1月末から2月初め 場所: 取水塔付近の凍っていない川面]

観察時の様子:毎年のように池の水面が凍る時期になると現れて、今日紹介する鳥の中では一番見た人が多いでしょう。夏に比べると真冬はエサ探しに夢中になっているせいか、静かにしていると比較的見やすく、少人数でおとなしくホコラ(祠)側の川より上から眺めましょう。運が良ければ、カワガラスやダイサギも一緒に見られます。

エゾライチョウ

(写真:夏羽)[時期:10月、 場所:木道の終点あたり]

観察時の様子:木道が昔のままのコースのころに1度のみ「木の枝にマガモが留まっているなんて珍しいな」と思って、双眼鏡で確認したら夏羽雄のエゾライチョウでした。焦って数枚写真を撮っている間にいなくなり、それ以来、西岡では見ることはありません。

クサシギ

(写真)[時期:5月 場所:池の奥の旧遊歩道のテラスから湖面を見るあたり]

観察時の様子:旧遊歩道のテラスで休んでいると、葦の水辺にいる一羽のシギを見つけました。念のため写真を撮っておこうとカメラ向けた時に、散歩の人の気配を感じたのか飛び去ってしまいました。以前のテラスは今よりも湖面近くまでのびていたので観察できたと思います。

ブッポウソウ

(写真)[時期:7月初め1週間くらい 場所:池の東側の東屋の後ろの高い木の梢]

観察時の様子:周囲を見渡せそうな高い木のてっぺんにとまっている鳥を見たらヒヨドリと思って流さないで、双眼鏡で確認しましょう。

木道を歩いていると、今日紹介した珍しい鳥たちに会うことができると思いますが、木道が改修される以前の木道のコース、特にかつての栗林学園側の木道では、今とは違った鳥たちに出会えたと感じています。木道の整備と延長計画がある時は、多様な野鳥の観察のためにも栗林学園側のコースの復活を願っています。

写真は、上左からアオシギ、エゾライチョウ、クサシギ、ブッポウソウ/筆者撮影

支部報「カッコウ」2025年 3・4月号より

年6回支部報カッコウがご自宅に届きます

もうすぐ春です。新しい季節になにか始めてみようと思っているあなた!バードウォッチングなんていかがですか。

野鳥の会札幌支部では毎月定期的に円山公園と西岡水源池で探鳥会をおこなっています。一般の方の参加費は300円(保険代も含んでいます)ですが、年会費3,000円で札幌支部の探鳥会は参加し放題、八戸航路探鳥会を除きすべて無料になります。さらに年6回発行の支部報カッコウ(A4版フルカラー、16ページ)がご自宅に郵送されます。おまけにWeb版もあり!

ここで、支部報に現在毎号連載されている「私の鳥絵日記」をご紹介します。2023年3・4月号より絶賛連載中の人気ページです。

参考文献

  • 庭や街で愛でる野鳥の本/大橋弘一
  • 野鳥図鑑/樋口広芳他
  • 日本の野鳥/叶内拓哉他
  • さっぽろ野鳥観察手帖/河井大輔
  • 鳥のおもしろ私生活/ビッキオ
  • 身近な野鳥の観察図鑑/高野丈
  • 参考資料 ・鳥の親子&子育て図鑑/小宮輝之

2025年カッコウ 3・4月号 より

この他、毎号特集記事など野鳥に関する様々な話題を掲載しております。

入会ご希望の方は、 入会案内 のページをご覧ください。

探鳥会でも直接受け付けております。