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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

2025年2月の行事案内

探鳥会は会員以外も参加可能!!(申し込みは不要です)

探鳥会は会員以外の方も参加可能です。お友達なども誘って、多数ご参加ください。
探鳥会参加費は会員無料、会員以外は300円です。小中学生は会員以外でも無料です。

感染症等の状況等によって急遽中止されることがあります。ホームページで最新情報をご確認ください。

2月2日(第一日曜日)西岡水源池定例探鳥会

時間
9時から12時
集合
西岡公園管理事務所前 9時集合
交通
地下鉄「澄川駅」8時30分発、中央バス「西岡環状線」乗車、「西岡水源池」下車
参加費
会員無料。非会員 300円。
小中学生は会員以外でも無料。
野鳥情報
オオアカゲラ、キバシリ、シメなど

2月9日(第二日曜日)円山公園定例探鳥会

時間
9時から12時
集合
円山公園大通側入口の円山公園パークセンター(管理事務所)前 9時集合
交通
地下鉄「円山公園駅」から徒歩5分
参加費
会員無料。非会員 300円。
小中学生は会員以外でも無料。
野鳥情報
オジロワシ、エナガ、マヒワなど

新年のご挨拶

支部長 猿子正彦

明けましておめでとうございます。昨年は新型コロナ感染の影響から抜け出し、探鳥会などの支部行事は滞りなく進めることが出来ました。これも会員の皆さまのご協力とご厚情の賜物と感謝申し上げます。

今年はへび年(巳年)です。野鳥にとっては天敵として嫌われる存在ですが、由来を調べると「巳」という漢字は胎児の形から派生しており、「新しく産まれてくる」「将来・未来がある」「子孫繁栄」「家族が平和になる」といった意味があります。また、脱皮を繰り返して成長していく生き物であることから、「再生する力」や「無限の可能性」のイメージも持ち合わせています。昔の人々は、その逞しさとしたたかさを兼ね備えた蛇を神の使いとして尊重し干支に加えたのでしょう。残念ながら嫌われることが多いため、動物園などでは入り口から少し離れた場所に展示されています。

さて、昨年は山野の木の実が豊作でした。ドングリやブドウ、ナナカマド、アズキナシなどが豊富に実り、冬鳥の渡来が楽しみです。マヒワやベニヒワ、イスカ、ギンザンマシコ、レンジャク類、ツグミ類など、木の実のなりが良かった年は大きな群れや珍しい種類の渡来が期待できます。過去の記録を見ると、11年前の2014年1月から3月は市内のあちこちでイスカ、ベニヒワ、マヒワ、レンジャク類などが観察されています。

残念ながら環境汚染や環境破壊はなかなか止まりませんが、野鳥を守ることは人の環境も守ることに繋がることを信じて、引き続き皆さまの応援を願う次第です。継続こそ力なりです。本年も皆さまと野鳥たちにとって幸多き一年となることを祈っております。

頭にみかんを乗せたシマエナガ

頭にみかんを乗せたシマエナガ

Web版カッコウ 2025年1・2月号

2025年 あけまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

今年はどんな鳥が見られるでしょうか。たくさんの鳥と出会えるといいですね。
日本野鳥の会札幌支部の支部報カッコウWeb版は会員限定で、奇数月の1日が最新版公開日となっております。

Web版カッコウ 2025年1・2月号

Web版カッコウ 2025年1・2月号

Web版は、読者のみなさまとの双方向のコミュニケーションツールともなっております。探鳥会で聞きたかった質問や、近所で見た野鳥情報などお待ちしております。気軽にご投稿ください。

Web版カッコウは、支部会員限定のためユーザー名とパスワードが必要になります。
なお、ユーザー名とパスワードは、郵送されてくる紙版カッコウに載っています。

入会希望者は、 入会案内 のページをご覧ください。

小学生の時の初めての海外での鳥の調査経験

ウトナイ湖ネイチャーセンターボランティア
自然ウォッチングセンターボランティアスタッフ
澤目 光輝(高校2年生)

ワライカワセミ

ワライカワセミ

私は小学三年生の頃から鳥に興味を持ち始めました。興味を持つ前はゲームばっかりやっていて仲良い人と一緒に遊びたいという考え方の人間でした。ある日のこと、両親から新聞の記事を見せられて鳥の調査をやってみないかと誘われたのです。ゲームをしたかったので一回目は断りましたが、周りの人たちに何度も説得されて結局行きました。すると思っていた以上に鳥の調査活動が楽しく、私はそこで鳥の魅力に惹きつけられ自然に関しての様々な活動を行っていこうと決心し、今もなお積極的にいろんな活動に参加してきました。その中で特に印象に残った体験や気付きをいくつか語らせていただきたいと思います。

それは鳥の調査でオーストラリアへ渡航したことです。この活動ではオオジシギという鳥の渡りルートを解き明かすために海外の研究者やボランティアの方々と共にオオジシギをバンディングによって捕獲し、体重を測り、発信機をつけて放鳥するという一連の流れを見学、体験させていただきました。ここで私が学んだことは生物を守り、扱うことはとても慎重に敬意を払って行うことであるということです。生物の調査をする時は人間が勝手に生物のテリトリーに入って何かしらします。この時に生物は人間たちを歓迎している訳では無いです。ですから、彼らから見てみればとてつもない脅威なのです。したがって私たちは生物に対して優しくなるべく害を与えないように接しなければなりません。これが自然と共生するということだと僕は思いました。

オーストラリアへ渡航した時にはじめて研究者や異文化の人たちと会いましたが、みんながフレンドリーで積極的に私に話しかけてくれたり、オーストラリアならではの文化、面白い鳥の知識なども積極的に教えてくれました。しかし、日本人は消極的でプライドが高い人達が多く、ついつい周りの目を気にしてしまい本当はやりたいのにできなくて後悔してしまったり、人と話し足りない部分があったりするのではないでしょうか。海外のようにフレンドリーに人と接したりごめんやありがとうを素直に言ったりして他人と積極的に関わったりすることが日本人には必要だと思います。これは生物を守るということだけではなく人と接することがどれだけ大切なことなのか、そして人と関わることで様々な活動に挑戦できるということも同時に示しています。

以上のことから最初は嫌なことでも試しに行動してみることが大切であると思います。最初からやってもいないくせに「そんなの楽しくない」「参加するのが恥ずかしい」という偏見を持ち行動しないということは絶対にしてはいけません。つまり、ものは試しなのです。そしてこの小さく大きな壁を乗り越えた先に趣味や生きがいを発見することができ、様々な人との出会いを通じて新しい自分へと変わっていきます。したがって、色んなことに偏見を持たずに挑戦し、楽しく苦い経験を乗り越え自分を見つめ直すことがこれから生きていくために最も重要であると思います。これからもたくさんの活動に参加したいと思っているので自然に関わる活動がありましたら誘っていただけると幸いです。

支部報「カッコウ」2025年1・2月号より

2025年1月の行事案内

探鳥会は会員以外も参加可能!!(申し込みは不要です)

探鳥会は会員以外の方も参加可能です。お友達なども誘って、多数ご参加ください。
探鳥会参加費は会員無料、会員以外は300円です。小中学生は会員以外でも無料です。

感染症等の状況等によって急遽中止されることがあります。ホームページで最新情報をご確認ください。

1月5日(第一日曜日)西岡水源池定例探鳥会

時間
9時から12時
集合
西岡公園管理事務所前 9時集合
交通
地下鉄「澄川駅」8時30分発、中央バス「西岡環状線」乗車、「西岡水源池」下車
参加費
会員無料。非会員 300円。
小中学生は会員以外でも無料。
野鳥情報
オオタカ、クマゲラ、カケスなど

1月12日(第二日曜日)円山公園定例探鳥会

時間
9時から12時
集合
円山公園大通側入口の円山公園パークセンター(管理事務所)前 9時集合
交通
地下鉄「円山公園駅」から徒歩5分
参加費
会員無料。非会員 300円。
小中学生は会員以外でも無料。
野鳥情報
オシドリ、イスカ、ウソなど

1月19日(第3日曜日)真駒内公園冬鳥探鳥会

時間
9時から12時
集合
サケ科学館前 9時集合
交通
地下鉄真駒内駅前からじょうてつバス、8時30分発「南97 山水団地前行き」、8時42分発「南95 硬石山行き」などに乗車、「真駒内競技場前」下車、徒歩5分。
参加費
会員無料。非会員 300円。
小中学生は会員以外でも無料。
野鳥情報
ヒレンジャク、カワガラス、カシラダカなど

新年会は取りやめになりました

1月26日(日)に予定していた新年会は、開催の意義が薄れたことなどから、開催しないこととしました。

2025年 野鳥の会オリジナルカレンダー販売中

探鳥会でもカレンダーを販売しております。当日の世話人にお尋ねください。売り切れていたらごめんなさい。

新年会中止のお知らせ

長らくの間、みなさまとの新年を祝う場として新年会を開催してまいりましたが、熟慮を重ねた結果、来年以降は実施を見送ることといたしました。新型コロナの流行時に中止を余儀なくされ、その間に改めて今後の方針を見直しました。近年の情勢や皆様のご健康と安全を最優先に考え、このような決定となりましたことをご理解いただければ幸いです。

新年会はなくなりますが、今後も会員のみなさまとの出会いを大切にし、探鳥会などを通じて楽しい交流の場を設けていければと存じております。どうかこれからも変わらぬご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。

年末年始のお休み

2024年最後の営業日は12月27日(金)。2025年最初の営業日は1月10日(金)となります。
支部事務所は12月28日(土)から1月9日(木)までお休みです。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年12月の行事案内

探鳥会は会員以外の方も参加可能です。お友達なども誘って、多数ご参加ください。
探鳥会参加費は会員無料、会員以外は300円です。小中学生は会員以外でも無料です。

感染症等の状況や、クマ出没などによって急遽中止されることがあります。ホームページで最新情報をご確認ください。

12月1日(第一日曜日)西岡水源池定例探鳥会

時間
9時から12時
集合
西岡公園管理事務所前 9時集合
交通
地下鉄「澄川駅」8時30分発、中央バス「西岡環状線」乗車、「西岡水源池」下車
参加費
会員無料。非会員 300円。
小中学生は会員以外でも無料。
野鳥情報
オジロワシ、カケス、キレンジャクなど

12月8日(第二日曜日)円山公園定例探鳥会

時間
9時から12時
集合
円山公園大通側入口の円山公園パークセンター(管理事務所)前 9時集合
交通
地下鉄「円山公園駅」から徒歩5分
参加費
会員無料。非会員 300円。
小中学生は会員以外でも無料。
野鳥情報
ハイタカ、ヒレンジャク、イスカなど

12月22日(日)北大構内クリスマス探鳥会

時間
9時から12時
集合
北海道大学正門(北9条西5丁目)9時集合
交通
JR/地下鉄「札幌駅」北口から徒歩5分
参加費
会員無料、一般300円
野鳥情報
オオワシ、ミソサザイ、ウソなど

Web版カッコウ 2024年11・12月号

今月の特集は、北海道内で徐々に生息域を広げているタンチョウのお話です。たくさんの写真と共にお楽しみください。

日本野鳥の会札幌支部の支部報カッコウWeb版は会員限定で、奇数月の1日が最新版公開日となっております。

Web版カッコウ 2024年11・12月号

Web版カッコウ 2024年11・12月号

Web版は、読者のみなさまとの双方向のコミュニケーションツールともなっております。探鳥会で聞きたかった質問や、近所で見た野鳥情報などお待ちしております。気軽にご投稿ください。

Web版カッコウは、支部会員限定のためユーザー名とパスワードが必要になります。
なお、ユーザー名とパスワードは、郵送されてくる紙版カッコウに載っています。

入会希望者は、 入会案内 のページをご覧ください。

命育む大地北海道

日本野鳥の会札幌支部会員 上村 昭智

猛暑猛暑と言われた今年。本州ほどではなくてもここ北海道でも時に35度を越える猛暑日もありました。それでも、やっぱり本州よりは過ごしやすかったかな。

今年も北海道、春先以降に渡って来る夏鳥たち初め、色々な野鳥たちが繁殖してくれました。身近な所で言うと、カラスやスズメやシジュウカラ。草原を賑やかにしてくれるノビタキやノゴマなどの草原性の野鳥たち。

市内中心部では毎年、マガモやオシドリたちが雛を連れて池を泳いだり、池の周りを歩いたりする様子が話題になります。

また、札幌近郊でも繁殖しているオジロワシは知っている限りでは2ヵ所で繁殖に成功。しかも昨年も繁殖しているので2年連続。

トラフズクやアオバズクなどのフクロウの仲間も繁殖していました。トラフズクは初めて観察出来ましたが、どこかトトロに似た独特な容姿のフクロウの仲間ですね。

カイツブリの子育ての様子は可愛いものですが、同じくカイツブリ科の野鳥で、これまで冬鳥のイメ ージの強かったカンムリカイツブリも我が家から近い河川で繁殖。背中に雛を乗せて子育てする姿は微笑ましい光景でした。

温暖化の影響があったり、あちこちに作られるメガソーラーや風力発電など、野鳥たちの繁殖に影響ありそうな環境変化も目にしたりしますが、これだけ多くの野鳥たちが繁殖場所として北の大地を選んでくれているのはやっぱり凄い!

こんな素晴らしい環境を守っていきたいなと日々の野鳥観察しながら感じています。野鳥たちの繁殖に私たちの行動が影響しないよう気をつけつつ、また来年も再来年も多くの野鳥たちが繁殖場所としてやって来てくれるのを楽しみにしたいですね。

支部報「カッコウ」2024年 11・12月号より