アンケート調査実施中
※ このアンケートは終了いたしました。ご協力ありがとうございました。
アンケート回答の一部をまとめました → 「アンケート調査の結果報告」をご覧ください。
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利根別自然休養林は、岩見沢市の東側に位置し、住宅地に隣接し高速道路・道道・市道に囲まれ、さらに大規模な遊園地やスキー場に囲まれた陸の孤島に位置しています。ここは約364㏊の面積を有し、四季折々の顔を見せてくれる、自然豊かな岩見沢市民の憩いの場として親しまれている森です。私がこの森に興味を持ったのは約33年前のことです。それまでも中学生時代から写真撮影が好きであった私ですが、何の目的も何の対象物も無く、もちろん野鳥にも全く興味が無く、ただブラブラと森の中を手当たり次第に写真を写した時が始まりです。今では、NPO法人を立ち上げて、一週間の半分はここに開設された利根別原生林ウォーキングセンターの管理と指導員として勤務しています。また、林野庁指定の利根別自然休養林保全巡視員の資格もいただいています。興味を持ってから33年間、この森だけで139種の鳥を確認。この確認数も多いのか少ないのか?ちなみに、ウォーキングセンターが集計中の岩見沢地域全体の確認鳥類は240種前後です。とにかくデータがなければ保護活動につながらないので、種類とおおまかな個体数だけは掴んでおこうと思っています。
利根別の森の大事件。森に入ってすぐ、農業用水として造成された大正池の堰堤中心部に大きな穴が開いて、満水時の池に決壊の危機が・・・間一髪、人的被害だけは免れましたが、池は全面的に排水され、水鳥たちにとっては大事件でした。詳しくはセンターに展示物と原因説明表があります。
この森の良いところは、短い距離で多くの野鳥と出会えることです。数年前の5月中旬、インターネットでこの森のことを知ったという埼玉県の年配のご夫婦が「短い距離で気軽にバードウォッチングを楽しみに来ました」とお出でになり、お勧めコースを聞かれ「ゆっくり歩いてウォッチングして、森の入口付近往復1時間30分です」と説明。ところが、3時間たっても4時間たっても戻ってこないので、心配して行ってみると、センターから300mの所に居ました。「コースに迷われたかと思い、迎えに来ました」と言ったところ「次から次に野鳥が出てきて、進むことが出来なかった」と一言。ア然!・・・「念願のクマゲラのつがいと、エゾフクロウも10分もしないで見られた」と興奮していました。ご夫婦は、毎年2~3回利根別に来るようになりました。
利根別自然休養林の良い季節は5月と10月です。特に5月は、上旬から野鳥も野草も毎日が最高です。なお、ウォーキングセンターは4月21日まで冬期閉館中です。
みなさまはどのような新年をお迎えになったことでしょう。
年末の衆議院議員選挙では各党、各人がさまざまな原子力発電へのスタンスを言っていましたが、わずか1年9ヶ月前に世界史に残る原子力の過酷事故をひきおこし、いまだ収束の見通しはまったく立っていない国の政党、政治家としては、いささか緊張感に欠けていると感じたのは私だけではないでしょう。
公益財団法人日本野鳥の会は2012年6月15日の評議員会で「原子力発電に関する当会の見解」を出しました。以下に一部を抜粋します。「日本野鳥の会は、原子力発電を国内外で推進する国の政策等に憂慮し、原子力発電を段階的に廃止し、世界的な脱原発社会の実現を求めるものとする」この理由3.にはこうあります。「国が進める原発設備や技術の輸出が、ひいては我が国と同じ状況を世界へ拡散する恐れがあること」
私はこの部分が画期的であるとおもわれました。民主党政権になってからも原発輸出を主導し、すでにベトナム、リトアニア、ヨルダン、トルコとの計画が進んでいることはあまり伝えられていないのではないでしょうか。野鳥には当然のことながら国境はありませんし、南へ北へと渡りを繰り返しています。よしんば日本だけが安全でも、野鳥にとっての安全にはなりえないからです。
昨年の野鳥誌12月号には「脱原発社会をめざして」という8頁の小特集があります。この中の「放射性物質の野鳥への影響」では日本野鳥の会が取り組んでいる福島第一原発事故の影響調査の一部が報告されていますが、それはけっして予断を許すことのできないものばかりです。
私たちをとりまく自然環境についても健全であるよう見守っていきたいと考えます。
著者の中島は2011年3月に同名の写真展を開いた。コウモリのほとんど知られていない生態写真を見て、驚いてのち感嘆したものだ。2010年に第三回田淵行男賞をこの内の20点の組写真で受賞している。
野生のコウモリを見た人はごく少ないのではないか。本書の写真にはいくつもの “えー! " の声が出る生態が捉えられている。
そのひとつは『枯れ葉の中で眠るコウモリ』
「普通、こんなところで寝るか?」という場所で平気で寝るのがコテングコウモリなのである。(略) そんな彼らの行動パターンを読めるようになるのには相当な時聞が必要だった。結局僕は、枯れ葉にひそむコテングコウモリを自分で見つけられるようになるまで4年を費やした。
そして『雪の中に眠る奇跡』で書いているのは、今まで日本で十数例しか発見されていない「雪の中で丸くなって眠るコテングコウモリ」のことだ。著者はこれを探しはじめて3年目の春に見つける。「情けなくも目には涙がうかんでいた」しかしいっぽうで、このような突飛な行動をとるコテングコウモリに一種の滑稽味を感じ「涙を浮かべてニヤニヤしていた」そうだ。
巻末に著者が師と仰ぐ宮崎学との対談もおさめられている。このなかで中島は「このシーンではこういうことを言いたいと決めでかからないと撮れない。コウモリという被写体は、そうせざるをえない難しさがあります」と言っているが、こうした姿勢にこの人の作家性を感じるのであった。
忘年会がなかった分、二倍楽しんじゃいましょうかね。
★ お楽しみオークション!
ツアイスの双眼鏡など出品予定
※ 皆さんが持参した新品、中古、ビンテージ品などで競りをおこないます。
出品物が有れば当日会場に持参下さい。
★ 特別講演:写真家 中島 宏章氏
テーマ「コウモリと野鳥」
←レビュー記事
毎年恒例になっておりました元旦探鳥会ですが、2013年からはなくなりました。新年最初の探鳥会は、1月6日(第一日曜日)に西岡水源池定例探鳥会をおこないます。
お間違いないよう、よろしくお願いいたします。
7月29日朝、いつものようにコムケ湖に行って驚きました。なんだ?この人と車は?なんの騒ぎだあ?。目の前の光景が信じられませんでした。大砲のような望遠レンズが並んでいる、此処は音羽橋かあ?。そう言えば昨日までの留守中に何処からかは知らないが電話が何本も来ていたらしい。私はケータイを持ちませんが、この時ほど持っていなくてよかったと思ったことはありませんでした。
某動物園から逃飛したフラミンゴがコムケ湖を一躍有名にしたので、以後のコムケ湖はこれまで見たこともないような人で溢れました。マスコミの影響の大きさに改めて恐れ入ったが、騒ぎすぎだよなあ。私の中ではフラミンゴは只の篭脱けの鳥で、ドバトと同じレベルの鳥です。なので写真はありません、ごめんなさい。
けどしかし、傍観する訳にはいかない事情がありました。8月末から私のシギチドリの標識調査が始まるのでした。干潟にかすみ網を張って鳥を捕まえるのですが、その場所はまさにフラミンゴが日中居着いている場所なのでした。まあ調査は何のトラブルもなく終了しましたが。
気にしていなかったとはいえ、一応コムケ湖に来た鳥なので少しは見てました。動物園の見立てではプランクトンとかヨコエビとかスジエビを食べているとのことでしたが、私の感じは違っていました。見ていると干潟の泥をすくって食べている感じでした。オジロワシが来てアオサギと一緒に逃げていったスキに干潟に行きましたが分かりません。よーく見ると微かに泥をすくい採った跡がありました。フラミンゴは泥を2,3cmすくいとって食べているようでした。泥中にはユスリカの幼虫がいるらしいです。ひとつ発見した気分でした。
小樽からコムケ湖に来たのを誰もが偶然と思っているでしょうが、私は必然だったと思っています。フラミンゴはフライウェイを飛んで来ただけです。空に飛び上がると空の道が見えた筈です。そこを来ただけです。何故ならこの道は使われている実績があるのです。私がコムケ湖で標識放鳥したトウネン、ハマシギ、ヘラシギが小樽市新川河口で観察されているのです。コムケ湖を飛び立ち、渚滑川上流を遡り、コルを越え石狩川を下り海岸へ向かうのです。
あ、そろそろ与えられた字数に届きますのでこの辺でやめましょう。続きはいつか機会があればお話出来るかと思います。
この原稿が皆さまの目に触れる頃、フラミンゴはどうなっているでしょう?。私はアオサギとは一緒に南下せずに一羽でコムケ湖に残ると思っています。白く凍ったコムケ湖にたたずむフラミンゴ、そうなったら私も写真でも撮りましょうか?。