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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

2013年4月の行事案内

4月7日(第一日曜日)西岡水源池定例探鳥会

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・西岡公園管理事務所前 9時集合
  • 交通・・・地下鉄「澄川駅」から中央バス「西岡環状線」乗車、「西岡水源池」下車
  • 参加費・・・会員無料、非会員300円
  • 野鳥情報・・・キセキレイ、カワラヒワ、オオアカゲラなど

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4月14日(第二日曜日)円山公園定例探鳥会

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・円山公園南大通側入口 9時集合
  • 交通・・・地下鉄「円山公園駅」から徒歩3分
  • 参加費・・・会員無料、非会員300円
  • 野鳥情報・・・エナガ、アカゲラ、シメなど

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4月29日(祝日)北大構内初心者探鳥会

知人、友人を誘いご参加ください

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・北海道大学正門(北9西5)9時集合
  • 交通・・・JR/地下鉄「札幌駅」から徒歩5分
  • 参加費・・・会員無料、非会員300円
  • 野鳥情報・・ルリビタキ、キジバト、オシドリなど

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札幌支部2013年度 新会員募集中

いつも札幌支部の活動へお力添え下さり有難うございます。
今、札幌支部では2013年度からの新会員を募集中!。友人、知人をご紹介いただければ入会案内などの資料を郵送致します。
皆様のご協力をよろしくお願い致します。
電話:011-613-7973
E-mail:cuckoo@sapporo-wbsj.org

2012春の標識調査について

日本野鳥の会 道南檜山 副代表 田中正彦

数年ぶりに、春期の小鳥の渡りに係る「鳥類標識調査」を実施した。

調査場所は、函館市の隣町、七飯町と北斗市に跨る大野平野で、調査環境は休耕田のアシ原で、原野の鳥を対象にカスミ網9枚を用い捕獲による調査を実施した。調査期間は4月10日~6月3日間で、実施日は37日となった。実施期間における新放鳥は、530羽、再放鳥〔既に足環が付されている個体〕は32羽、種類数は19種を記録した。

総放鳥に係る上位5種は、

  • 1位 オオジュリン 333羽【内、再放鳥15羽】
  • 2位 アオジ    69羽【内、再放鳥7羽】
  • 3位 ノビタキ   63羽【内、再放鳥7羽】
  • 4位 ホオアカ   40羽【内、再放鳥2羽】
  • 5位 オオヨシキリ 24羽【内、再放鳥1羽】

で、総放鳥数の94%を占めた。

特に今シーズンは、調査歴23年の私自身にとって初標識となる鳥種を下記のとおり2種3羽記録することが出来た。

鳥種:コチョウゲンボウ 性別:♂ 幼成別:1S※第1回夏羽
標識番号:06A-06936 標識月日:2012.04.24

コチョウゲンボウ

コチョウゲンボウの標識記録としては、全国で過去30年において24羽(保護放鳥5羽含む)の放鳥となっており、標識調査による捕獲としては非常に珍しいとのこと。また、1984年以前は1羽のみなので、総放鳥でいえばコチョウゲンボウの方が次に掲げる鳥種より珍しいようです。因みに、北海道ではこれまでに7羽(保護放鳥4羽含む)記録されているとのことでした。

鳥種:ウズラ 性別:♀ 幼成別:成鳥
標識番号:06A-06937 標識月日:2012.04.25

ウズラ-01

鳥種:ウズラ 性別:♂ 幼成別:成鳥
標識番号:06A-06938 標識月日:2012.04.25

ウズラ-02

ウズラは1960-1970年代には放鳥が多かったのですが、その後激減したので、近年の放鳥は相当珍しいとのこと。また、過去32年で21羽(保護放鳥1羽含む)しか放鳥されていないとのこと。なお、北海道では1982年に札幌で島田明英氏が標識して以来、30年ぶりの標識となりました。

オオジュリンに異変

数年ぶりに春の標識調査を再開したのには、あることを確認する必要が生じたためでした。それは、2011年秋に山階鳥類研究所からの事務連絡でオオジュリンの尾羽に異変が起きているとの情報からでした。

調査期間中、私が確認した症状としては、12枚の尾羽の一枚が極端に短いものや長いもの、細く貧弱なものや虫喰い状に穴の開いてボロボロになってしまった尾羽等を有している個体等々数多く確認されました。その数等については、今回公表を差し控えさせていただきますが、自然界の異変が地球規模で大変な状況になりつつある事を指し示すメッセージとして思わざるを得ません。
まさに「Today Birds, Tomorrow Man」〔今日、鳥たちに起こる不幸は、明日は人間の身に降りかかるかもしれない。〕を直視させられている気がしました。

オオジュリン-01

オオジュリンの尾羽異状個体例(1)〔中央尾羽短い。虫喰い状態。〕

オオジュリン-02

オオジュリンの尾羽異状個体例(2)〔最外側尾羽貧弱で短い。〕

支部報「カッコウ」2013年3月号より

2013年3月の行事案内

3月3日(第一日曜日)西岡水源池定例探鳥会

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・西岡公園管理事務所前 9時集合
  • 交通・・・地下鉄「澄川駅」から中央バス「西岡環状線」乗車、「西岡水源池」下車
  • 参加費・・・会員無料、非会員300円
  • 野鳥情報・・・キクイタダキ、カケス、エナガなど

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3月10日(第二日曜日)円山公園定例探鳥会

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・円山公園南大通側入口 9時集合
  • 交通・・・地下鉄「円山公園駅」から徒歩3分
  • 参加費・・・会員無料、非会員300円
  • 野鳥情報・・・ウソ、イスカ、ツグミなど

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3月20日(祝日)ウトナイ湖水鳥探鳥会

※ 弁当持参

  • 時間・・・9時30分〜14時
  • 集合・・・ウトナイ湖鳥獣保護センター駐車場 9時30分集合
  • 交通・・・新千歳空港バスターミナルから9時15分発「苫小牧行」へ乗車、「ウトナイ湖」下車、徒歩5分
  • 参加費・・・会員無料、非会員300円
  • 野鳥情報・・オジロワシ、カワアイサ、ミコアイサなど

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3月24日(第四日曜日)手稲山口バッタ塚探鳥会

※ 現地トイレ無し

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・手稲水再生プラザ駐車場 9時集合
  • 交通・・・JR「手稲駅北口」8時20分発 [循環手41] に乗車、「山口団地6号棟前」下車、徒歩7分
  • 参加費・・・会員無料、非会員300円
  • 野鳥情報・・・コガモ、キンクロハジロ、カイツブリなど

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札幌支部2013年度 新会員募集中

いつも札幌支部の活動へお力添え下さり有難うございます。
今、札幌支部では2013年度からの新会員を募集中!。友人、知人をご紹介いただければ入会案内などの資料を郵送致します。
皆様のご協力をよろしくお願い致します。
電話:011-613-7973
E-mail:cuckoo@sapporo-wbsj.org

旧「鳥日和」の検索

旧「鳥日和」用の検索窓を追加しました。ブログ「鳥日和」のページを開いて、左サイドバーの下に古い「鳥日和」ページヘのリンクが張ってありますが、さらにその下に新たに設置しました。こんなの ↓

旧「鳥日和」の検索窓イメージ

ここに「ヤマセミ」などとキーワードを入れて、虫メガネボタンをクリックすると、旧「鳥日和」のページから該当記事を拾いだしてくれます。
「あの鳥は何月ごろ行けば見られそうかな」なんてときに使えるかも。。
2年前の6月頃はどんな鳥の話題が出ていたかな、と思ったら「2011.06」と入れて検索します。一桁の月はあたまに0を付けてね。。
検索結果にはイメージ(写真画像)も見られます。

旧「鳥日和」は広告表示がうるさいですが、記録としても活用できるんじゃないかと思うので、一度お試しください。

アンケート調査の結果報告

「探鳥会って知ってる? アンケート調査」に55人の回答を寄せていただきました。
ご協力、たいへんありがとうございました。
貴重なご意見もたくさんいただきましたので、ぜひ今後のウェブサイトや探鳥会運営などに生かしていきたいと思います。

それでは、アンケートの中から一部ですが結果をご報告いたします。

あなたの年齢は?

クリックすると拡大します

まずは年齢構成。
10代、20代の若者層へのアピールがまだまだ足りませんね。探鳥会には、高齢の方もいらっしゃいますがアンケートの回答には、さすがに90代「まだまだ現役じゃ」とおっしゃっている方はいませんでした。ウェブサイトを見ていてさらにアンケートに答えていただくには、敷居が高かったかもしれません。ネットを使ったアンケートでは、この辺りが限界ですね。

男女比

男女比

探鳥会に行ったことありますか?

探鳥会に行ったことある?

続いて男女比。
これは、ほぼ半々です。

次に探鳥会に参加したことがあるか無いか。
これも半々ですね。

みんなの好きな鳥

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そして、みんなの好きな鳥も集計しました。
一番はダントツでエナガです。回答では「エナガ」と書かれた方と「シマエナガ」と書かれた方がいらっしゃいましたが、ここでは両方合わせて集計しています。「シマエナガ」は一応亜種名なので、札幌支部では表記も「エナガ」に統一しています。札幌支部の探鳥会で見られるエナガの写真はこちら → 「春近し
コゲラも意外と頑張りました。

みんなの見たい鳥

クリックすると拡大します

みんなの見たい鳥のグラフはこちら。
クマゲラが一番で、カワセミ、ヤマセミ、アカショウビン、シマフクロウがほぼ横並び。カワセミ、ヤマセミは探鳥会でもけっこう見られますから(旧鳥日和より → 2011.06.04 「西岡 下見」)、是非足を運んでみてください。クマゲラも運があれば探鳥会で見られます(クマゲラの食痕 → 「西岡水源池定例探鳥会 12月」)。
今年もいろんな鳥が見られるといいですね。

探鳥会アンケート中間報告

アンケートはもうちょっと続けますが、ここで少しだけ中間報告を。
今回のアンケートはGoogleのサービスを使って実施しておりますが、集計結果なども自動でまとめてくれるので大変便利です。
グラフは、回答者の年齢構成。

年齢構成グラフ

今のところ年齢以外では、男女比はほぼ同じ。探鳥会に参加したことがある人は40%くらい。好きな鳥はシマエナガ、見たい鳥はクマゲラがトップです。

アンケートは引き続き受付中!
果たしてシマエナガの牙城を切り崩す鳥はいるのか!(ちょっと大げさ)
お暇な方、ぜひご協力を・・・
アンケート結果は探鳥会など今後の札幌支部運営に役立てていきます。

アンケートはこちら → アンケート調査実施中

このアンケートは終了いたしました。ご協力ありがとうございました。

アンケートにご協力を・・・

只今、バードウォッチング(探鳥会)に関するアンケートをやってます。

特に、会員じゃない方、「探鳥会って何?」っていう方、ピッピッと選ぶだけ(記入部分は書いても書かなくてもOK)簡単なので答えてくれるとうれしいです。

アンケートはこちら → アンケート調査実施中

このアンケートは終了いたしました。ご協力ありがとうございました。

利根別自然休養林

岩見沢野鳥の会事務局 若林 信男

 利根別自然休養林は、岩見沢市の東側に位置し、住宅地に隣接し高速道路・道道・市道に囲まれ、さらに大規模な遊園地やスキー場に囲まれた陸の孤島に位置しています。ここは約364㏊の面積を有し、四季折々の顔を見せてくれる、自然豊かな岩見沢市民の憩いの場として親しまれている森です。私がこの森に興味を持ったのは約33年前のことです。それまでも中学生時代から写真撮影が好きであった私ですが、何の目的も何の対象物も無く、もちろん野鳥にも全く興味が無く、ただブラブラと森の中を手当たり次第に写真を写した時が始まりです。今では、NPO法人を立ち上げて、一週間の半分はここに開設された利根別原生林ウォーキングセンターの管理と指導員として勤務しています。また、林野庁指定の利根別自然休養林保全巡視員の資格もいただいています。興味を持ってから33年間、この森だけで139種の鳥を確認。この確認数も多いのか少ないのか?ちなみに、ウォーキングセンターが集計中の岩見沢地域全体の確認鳥類は240種前後です。とにかくデータがなければ保護活動につながらないので、種類とおおまかな個体数だけは掴んでおこうと思っています。

 利根別の森の大事件。森に入ってすぐ、農業用水として造成された大正池の堰堤中心部に大きな穴が開いて、満水時の池に決壊の危機が・・・間一髪、人的被害だけは免れましたが、池は全面的に排水され、水鳥たちにとっては大事件でした。詳しくはセンターに展示物と原因説明表があります。

エゾフクロウ この森の良いところは、短い距離で多くの野鳥と出会えることです。数年前の5月中旬、インターネットでこの森のことを知ったという埼玉県の年配のご夫婦が「短い距離で気軽にバードウォッチングを楽しみに来ました」とお出でになり、お勧めコースを聞かれ「ゆっくり歩いてウォッチングして、森の入口付近往復1時間30分です」と説明。ところが、3時間たっても4時間たっても戻ってこないので、心配して行ってみると、センターから300mの所に居ました。「コースに迷われたかと思い、迎えに来ました」と言ったところ「次から次に野鳥が出てきて、進むことが出来なかった」と一言。ア然!・・・「念願のクマゲラのつがいと、エゾフクロウも10分もしないで見られた」と興奮していました。ご夫婦は、毎年2~3回利根別に来るようになりました。

 利根別自然休養林の良い季節は5月と10月です。特に5月は、上旬から野鳥も野草も毎日が最高です。なお、ウォーキングセンターは4月21日まで冬期閉館中です。

支部報「カッコウ」2013年1、2月号より

新年のごあいさつ

日本野鳥の会札幌支部 支部長 山田三夫

みなさまはどのような新年をお迎えになったことでしょう。

年末の衆議院議員選挙では各党、各人がさまざまな原子力発電へのスタンスを言っていましたが、わずか1年9ヶ月前に世界史に残る原子力の過酷事故をひきおこし、いまだ収束の見通しはまったく立っていない国の政党、政治家としては、いささか緊張感に欠けていると感じたのは私だけではないでしょう。

公益財団法人日本野鳥の会は2012年6月15日の評議員会で「原子力発電に関する当会の見解」を出しました。以下に一部を抜粋します。「日本野鳥の会は、原子力発電を国内外で推進する国の政策等に憂慮し、原子力発電を段階的に廃止し、世界的な脱原発社会の実現を求めるものとする」この理由3.にはこうあります。「国が進める原発設備や技術の輸出が、ひいては我が国と同じ状況を世界へ拡散する恐れがあること」

私はこの部分が画期的であるとおもわれました。民主党政権になってからも原発輸出を主導し、すでにベトナム、リトアニア、ヨルダン、トルコとの計画が進んでいることはあまり伝えられていないのではないでしょうか。野鳥には当然のことながら国境はありませんし、南へ北へと渡りを繰り返しています。よしんば日本だけが安全でも、野鳥にとっての安全にはなりえないからです。

kadomatu昨年の野鳥誌12月号には「脱原発社会をめざして」という8頁の小特集があります。この中の「放射性物質の野鳥への影響」では日本野鳥の会が取り組んでいる福島第一原発事故の影響調査の一部が報告されていますが、それはけっして予断を許すことのできないものばかりです。

私たちをとりまく自然環境についても健全であるよう見守っていきたいと考えます。

支部報「カッコウ」2013年1、2月号より