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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

由緒正しき新年会 2016

2016年1月24日。今年も野鳥の会札幌支部の新年会が開かれました。

久井貴世 氏

久井貴世 氏

今年の講演会は、北海道大学大学院文学研究科の久井貴世氏による「タンチョウと人との関わりの歴史」です。

豊富な資料を元に、昔タンチョウは奄美大島や琉球など全国的に分布していたこと。また、時代ごとにどのように扱われてきたのか、さらにはツルの捕まえ方から、どのツルが美味しいのか、どのように調理していたのか、などなどスライドを交えた興味深い講演でした。
おまけに講演後には、昔ツルを食べることが出来なかった人々がつるの代わりに食していたという「つるもどき」まで試食させていただけたのには、ビックリ。


その他恒例のオークションの後は、いつもの抽選会に変えて、野鳥ビンゴゲームが登場。
探鳥会で見られた野鳥を5✕5のマス目に自分で書き込んで、ビンゴカードにするという斬新なアイデア。いかにも野鳥の会らしいビンゴで盛り上がりました。

オークション

オークション

つるもどき

つるもどき

野鳥ビンゴ

野鳥ビンゴ



参加人数は22人。今年もいい年になるかな。

2016 庭にくる野鳥調査アンケートの不具合

特定のブラウザの特定のバージョンを使っている場合のみ、「観察した日にち」に日付が入れられない不具合のあることがわかりました。
「せっかく観察したのに送れなかった」という方がいましたら、申し訳ありませんでした。ごめんなさい。
現在は、日にちの必須項目をはずしましたので、もし日にちを入れられない場合でもそのまま送信できます。その場合は、一番下の「お気づきの点など・・・」のところに観察日を入れていただけると助かります。


このアンケートに限った話ではありませんが、ブラウザは、Web標準に準拠した Google Chrome、Firefox、Opera、Safari などを使うことをお勧めいたします。

2016年 新年のごあいさつ

日本野鳥の会札幌支部 支部長 山田三夫

あけましておめでとうございます。会員のみなさまはいかが新年をお迎えでしょうか。

札幌支部が毎月探鳥会を開催している西岡水源池、円山公園では30年以上の間、同じ場所で野鳥の観察を中心に自然環境のモニタリングしている数少ない事例ではないかとおもわれます。たんに野鳥の観察を楽しむだけではなく、データの積重ねを残すことは、自然環境や野鳥たちを「消費」するだけではなく「再生産」につながることで、おおいに誇っていいことではないでしょうか。

2015年12月の「野鳥」誌の特集「外来種問題を考える」では、「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(鳥類)」になんと15種がリストアップされ、捕食、交雑、優占などの影響がすでに深刻になっていることを伝えています。外来生物対策としては「持ち込まない」「野外に放さない」「拡げない」の三原則を忘れないように心しなくてはならないことでしょう。

どうぞ今年もみなさまと野鳥にとってよい一年でありますように。

2016年1月のご挨拶

あけましておめでとうございます。
初夢で見ると縁起が良いとされる「一富士、二鷹、三茄子」。さてさて元日の夜、夢の中に出てくるタカは何かな!
今年も皆さんの探鳥会ご参加お待ちしています。また、知人、友人をお誘い下さい。

円山のゼフィルス

日本野鳥の会札幌支部  問田高宏(本文・イラスト)

札幌周辺では、林が残っていれば、緑色のゼフィルスの仲間が、住宅のそばでもみられるかもしれません。緑色のゼフィルスの仲間、という分類で森林の中を探すと、天気が良ければ緑色のゼフィルスには、割合と会うことができます。ゼフィルス、とは、チョウ目シジミチョウ科のミドリシジミ族の古い呼び名です。語源はギリシャ神話の西風の神ゼピュロスだそうです。緑の妖精ともいわれています。

ゼフィルスの仲間によく似ている種類としては、カラスシジミという、緑色のミドリシジミ類より一回り小さいシジミチョウがいます。ミドリシジミ亜科カラスシジミ族のシジミチョウで、ゼフィルスではないです。地味で控えめな色合いのチョウチョです。

メスアカミドリシジミ

メスアカミドリシジミ

緑色のゼフィルスにメスアカミドリシジミという緑色の、ミドリシジミの仲間がいます。やや大型の金緑色の金属光沢のあるミドリシジミです。

金属光沢、とは銀紙のような、キンキラの色のことです。


平成二十四年の夏に、円山公園定例探鳥会担当のUさんから電話を頂き、「クルミの周りにいるミドリシジミを教えてくれ」と言っていただき、先入観で、しばらく、「クルミの周りにいるのはオナガシジミです」と繰り返しました。オナガシジミとは、金属光沢のない、ゼフィルスの仲間です。Uさんより、現場で撮っていただいた写真画像(左写真)を見せて頂いて、クルミの周りにいたゼフィルスがオナガシジミではなく、メスアカミドリシジミであることを知りました。

メスアカミドリシジミ円山公園

メスアカミドリシジミ円山公園


年によって微妙に時期が変わりますが、円山公園では例年6月後半から7月にかけて、山裾の何か所かで出現し、その美しい姿と華麗な飛翔を見ることが出来ます。ここ何年かは7月の定例探鳥会でも見られているようで、探鳥会参加者の感想文にも登場しました。

支部報「カッコウ」2016年 1,2月号より

支部長、元旦のFMラジオにご出演!

お正月早々、おめでたいことに、日本野鳥の会札幌支部の山田支部長が Air-G(FM北海道)のラジオ番組に出演するそうです。
オンエアは1月1日午後5時50分、「NIKKA Bottoms up!CONNECTION」という10分間の番組です。

すでに収録済みだそうですが、噂によると、ニッカの番組なので、ウィスキーを飲みながらのおしゃべりらしい・・・だいじょうぶか?変なこと口走ってなければいいけど。
とにかく、お正月テレビに見飽きた方は、FMラジオに耳を傾けてみてください。


みなさん、知っているかと思いますが、ラジオはパソコンでも聞けます。

 → http://radiko.jp/#AIR-G

スマートフォンは「radiko.jp」のアプリをダウンロードだ。

2016年1月の行事案内

支部事務所は12月29日(火)から1月5日(火)までお休みです。

1月24日(第四日曜日)由緒正しい新年会(2016年)

  • 日時・・・1月24日(日)13時から16時
  • 会場・・・円山会館(中央区北1条西23丁目)TEL:011-611-3367
  • 交通・・・地下鉄「円山公園駅」5番出口から徒歩3分
  • 参加費・・・3,000円(軽食、飲み物付き)
  • 申し込み・・・電話またはメールで

    電話番号:011-613-7973(FAX不可)

    E-mail:cuckoo@sapporo-wbsj.org
  • 申し込み締切り日は1月15日金曜日まで

■ 講演:「タンチョウと人との係わりの歴史」
      北海道大学大学院文学研究科  久井 貴世氏

■ オークション:皆さんからのご寄付、寄贈品で行います。
  ※ 当日会場に出品物が有ればご持参下さい。


より大きな地図で 野鳥の会 札幌支部 探鳥地 を表示

1月3日(第一日曜日)西岡水源池定例探鳥会

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・西岡公園管理事務所前 9時集合
  • 交通・・・地下鉄「澄川駅」から中央バス「西岡環状線」乗車、「西岡水源池」下車
  • 参加費・・・会員無料、一般300円
  • 野鳥情報・・・クマゲラ、キバシリ、カケスなど

去年の探鳥会記録はこちら → 2015年1月4日 西岡水源池


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1月10日(第二日曜日)円山公園定例探鳥会

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・円山公園南大通側入口 9時集合
  • 交通・・・地下鉄「円山公園駅」から徒歩3分
  • 参加費・・・会員無料、一般300円
  • 野鳥情報・・・ウソ、ツグミ、マヒワなど

去年の探鳥会記録はこちら → 2015年1月11日 円山公園


より大きな地図で 野鳥の会 札幌支部 探鳥地 を表示

1月31日(第五日曜日)真駒内公園冬鳥探鳥会

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・サケ科学館前 9時集合
  • 交通・・・地下鉄「真駒内駅」からじょうてつバス「南90,95,96,97,98」に乗車「真駒内競技場前」下車
  • 参加費・・・会員無料、一般300円
  • 野鳥情報・・・ヒレンジャク、キレンジャク、アカゲラなど

2016年 庭にくる野鳥調査

さっぽろ 庭にくる野鳥の調査 2016

庭にくる野鳥の調査 2016 アンケートフォーム

さっぽろ庭にくる野鳥の調査 2016年
今年もおこないます。ぜひご参加ください。ネット上のアンケートフォームからご回答いただけます。スマートフォンからも使えます。
楽しみながら、気楽にご参加ください。
(注)受付は2016年、年が明けてからです。

上の画像をクリックするか、
こちらのボタンをクリック → 回答用アンケートフォームへ


野鳥の名前がわからないよ、という方は、札幌近辺の庭で見られそうな野鳥のガイドブックがあります。
ダウンロードして印刷して使います。

詳しくはこちらの記事 → 庭にくる野鳥ガイドブック 北海道 冬編



調査内容は以下のとおりです。

調査内容

  1. 調査期間
    1. 1回目:1月1日(金)から7日(木)までの間
    2. 2回目:2月1日(月)から7日(日)までの間
    3. 3回目:3月1日(火)から7日(月)までの間

    ※ 調査は一日だけでも、毎日でも行って構いません。

  2. 調査する時間
    • 午前中の15分間のみ
  3. 調査する場所
    • 家の庭
    • 家のまわり
    • マンションの敷地内
    • 町内の公園

    ※ a〜dまで、1ヶ所ごとに1回の回答としてください。

  4. 野鳥の種類と数
    • 見られた野島の種類名と瞬間最大個体数(最も多く見られた瞬間の数)を種類ごとに記録してください
  5. 結果報告の送り先
    • 回答用アンケートフォームから送信してください。

    ※ Web上からだけのアンケートとなります。もちろんスマーフォフォンでもOK!
    メールやファックスでは受け付けていませんので、あしからず。


調査の目的

都市部の住宅地は見られる鳥の種類数が少ないうえにスズメ、ヒヨドリなどの普通種が優占するためバードウオッチャーや鳥の研究者には、あまり注目されず、その結果、これらの「普通の鳥たち」の動向が分かる記録が意外なほど残されておりません。
しかし、多くの方々が自宅の庭や近所の公園などを訪れる野鳥に強い関心を持ち、愛着を感じながら見守っているはずです。
鳥を見に遠出するのがおっくうな寒い冬に自宅の庭や近所の公園など身近な場所でスズメやヒヨドリなどの「ごく普通の野鳥」たちに改めて注目してみませんか。
どの場所に、どんな野鳥が、何羽くらいいるのか、冬の野鳥の生息動向を知っておこう。
というのが今回の調査目的です。

2005年から2006年の冬にありましたスズメが大量死する事件では都市部での野鳥生息状況の把握が不十分で通常に見られる野鳥の種類や個体数などの基本情報が、ほとんどありませんでした。

一般の人たちが気軽に参加できるような調査として日頃から見なれた自宅の庭、家のまわり、近所の公園を訪れる鳥の種類と数を手軽なアンケート形式で答えていただき、今後の冬イベントとして長期間継続して札幌と周辺の鳥類の種類・個体数の変化を追うことを主な目的として実施していきます。

2014年庭にくる野鳥調査より再掲載


庭にくる野鳥調査Q & A

こちらもご覧ください → 庭にくる野鳥調査Q & A

年末年始お休みのお知らせ

日本野鳥の会札幌支部の事務所は、2015年12月29日(火曜日)から2016年1月5日(火曜日)までお休みになります。
みなさん、今年はどんな年だったでしょうか。
来年もいい年でありますように。

2016年 カレンダー販売中

ワイルド・バードカレンダー 2016

日本野鳥の会
ワイルド・バードカレンダー 2016

テーマは「多様な風景 多様な野鳥」
各月を彩る作品は全国各地の皆様からご応募いただいた2,021点から選出。
A3判のスモールサイズもあります。


  • B3判 価格:1,512円(税込)、会員価格:1,296円(税込)
  • A3判 価格:1,404円(税込)、会員価格:1,188円(税込)


卓上カレンダーバーズ・ イン・シーズンズ 2016

日本野鳥の会 卓上カレンダー
バーズ・ イン・シーズンズ 2016

鳴き声が聞けるQRコード付。スマートフォンやパソコンで12種の野鳥の鳴き声が聞けます。
野鳥写真家四名による四季折々の風景の中の野鳥。ポストカードとしても使えます。

  • 価格:1,080円


2016年野鳥カレンダーの販売は、電話またはメールで受付中。
札幌支部事務所、探鳥会でも販売いたします。
電話番号:011-613-7973
E-mail:cuckoo@sapporo-wbsj.org

カレンダーの詳細についてはこちらをご覧ください

日本野鳥の会 オリジナルカレンダー2016