2015年6月のご挨拶
新緑の森で思いっきり深呼吸は最高気持ち良いですね。今月は年に一度の早朝探鳥会を西岡で行います。早朝の森に入り野鳥達の囀りシャワー浴びてみてはいかがでしょうか。新しい仲間の入会もお待ちしています。
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*昨年もご協力いただきました皆様には今年もどうぞよろしくお願いします。
2012年にヒットした映画「おおかみこどもの雨と雪」。物語中盤で主人公花さんは母となり、田舎に転居して「新川自然観察の森」という施設で働きます。私の勤務する横浜自然観察の森は、この花さんの職場のモデルになった施設です。
雄大な山岳地帯に接した映画の自然観察の森と違い、実在の横浜の施設は、人口370万人超の大都市横浜の南端にあります。しかし、ここは三浦半島にかけて3000ヘクタール以上の森林が連なる神奈川県東部随一の緑地の一部をなし、昔ながらの生物相を残しています。45ヘクタールの敷地は起伏に富む丘陵地で、コナラやミズキなどの落葉樹の二次林を主体として、照葉樹林、スギ林、竹林や、小面積の湿地や草地も交えた里山です。ここに、九百種以上の植物が生育し、今までに約2500種の昆虫が記録されています。
横浜市は1970年代後半、この地域の自然を守り活かすためにネイチャセンターを備えた自然探究路を造る構想を立て、環境庁と神奈川県の補助を得て、1986年、今の施設を開設しました。以来、市の委託により公益財団日本野鳥の会がレンジャーを常駐させています。
鳥類の記録は目下152種(在来種のみ)。ウトナイ湖サンクチュアリの大自然に比べれば中自然といったところで、特別な鳥はいませんが、迷鳥ウタツグミを日本で初めて観察、また渡り途中のノゴマやオジロワシを観察したこともあります。オオカミはいませんが、ノウサギやタヌキの姿を見ることもあります。今の季節、ヤマアカガエルのおたまじゃくしは、子どもたちに大人気です。
自然観察センターには年間4万人以上が訪れます。うちボランティアの延べ数は約3000人。多くの市民に支えられて探鳥会や自然観察会、生きものの調査や森林の管理を行っているのは、大都市ならではの特徴と言えるかもしれません。
◆交通 品川から京浜急行金沢八景駅下車。神奈川中央交通バス大船行に乗り換え横浜霊園前下車。所要約1時間。
近くにお越しの機会があれば、ぜひお立ち寄りください。
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野鳥を撮影し初めて今年で30数年が経った。何年経ってもなかなか思い通りのイメージで撮影することができない鳥がいる。スズメだ。危険な断崖絶壁に生息し、警戒心が強いハヤブサの自信作は何百枚とあるのだが、何時も目にしているスズメだけは一枚も無い。実は見なれた鳥ほど作品化することが難しい。
スズメは最も人間に身近な野鳥であるため、昔から水墨画や日本画などに多く描かれてきた。特に江戸時代の絵師丸山応挙の弟子だった長沢芦雪(ろせつ)のスズメの水墨画数点はすばらしい。スズメたちの表情、構図、空間処理、全体のリズムと緊張感、おそらくスズメの絵の最高傑作であろう。しかし、写真ではこれまですばらしいと思えるスズメの作品を私は一度も目にしたことがない。おそらく日本で見られる鳥たちの中でスズメが最も撮影が難しい鳥なのかもしれない。もちろん、ただ写すことだけならば容易いことなのだが、自分のイメージした絵作りとなると、これがなかなか簡単ではない。昨今つくづく身近な鳥たちを作品化することの難しさを感じている。
ところで「スズメのお宿」と言えば昔から竹やぶと決まっている。私にはこの「スズメのお宿」に子どもの頃の苦い思い出がある。岩手の山間部の小さな町で育った私は物心付いたころからの鳥好きであった。小学6年ある日、近所のおじさんが鳥好きの私のことを知ってこんなことを教えてくれた。裏山の竹やぶがスズメたちのねぐらで、真夜中に行って大きな竹を揺すると、スズメたちは鳥目で周りが全く見えないため、足元にぼたぼたと落ちてきて、簡単に捕まえられるというのである。当時純真な私はそのことを信じた。さすがに一人では怖いので、友達を誘い二人で翌日の晩に竹やぶへと出かけたのである。裏山の竹やぶに着くと確かにスズメたち「チュン、チュン」という騒がしい声が聞こえてきた。これはしめしめと思いながら、私と友達はそっと声がする辺りの竹の根元に近づき、思いっきり大きな竹を揺すってみた。すると、スズメたちは一斉に暗闇の空へと飛び去ってしまった。何度やっても同じで、ぼたぼたと落ちてくるのは毛虫だけであった。騙された。一般に昼間活動している鳥たちは、暗闇では目は全く見えず、飛ぶ事が出来ないと思われているが、実際は人間の目よりもはるかによく見えており、水鳥やヒタキ類などのようには夜間に渡りを行なうものも多い。子どもの頃このこと知っていれば騙されなかったのだが。
熊谷さんといえば記憶はハヤブサにつながる方も多いのではないか。それで昨年の日本野鳥の会のカレンダーの10月、メジロの写真を見て驚かれた人もいたかもしれない。私もその一人だ。ともすれば平凡になりがちな二羽の小さな野鳥の姿、しかしそこにはずっと鳥を見つめてきた作者が持つ慈しみがあふれていた。
本書の頁を繰る。キビタキをとりかこむホオノキの透明な緑、イソヒヨドリがとまるイヌエンジュの銀色の新芽は、鳥たちもきっと待っていたにちがいない北海道の初夏なのである。後書きに替えた「野鳥美を求めて」にはこう記している「私が野鳥を撮影する上で、こだわっていることがある。それは鳥のいる背景である。私は野鳥の美しさを表現しようとするならば、(略)その鳥が生息する自然環境もその鳥以上に大切に表現しなくてはならないと考える」まことに明快である。
そしてアマモだろうか、水中で揺れる海の上を飛ぶアオサギの姿、アオバトが止まる岩礁。秋の渡りだろう、ヒヨドリの群が低く海上を飛びゆく姿。なるほど見事に「鳥とその背景」が見る者をとらえる。そして「この本を通じて北国の四季の移ろいの中で、懸命に生きる野の鳥たちの美しさ『野鳥美』を感じとってもらえれば幸いにおもいます」とある。いやほんとうに熊谷さんの野鳥美を堪能させていただきました。もちろんハヤブサをはじめハチクマ、ハイタカ、オオタカ、ノスリなどの猛禽類の迫力ある写真もおさめられています。
なお熊谷勝さんの写真展が以下の予定で開催されます。ぜひご覧になってください
熊谷勝 写真展
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知人、友人を誘いご参加ください
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カワセミは、皆さんよく御承知で、町中でもよくみられる鳥ですが、恵庭のカワセミの3大特徴は
と紹介させてもらっています(写真はクリックで拡大します)。
このように、カワセミの生態は、非常にユニークであらゆる環境にも順応するような、「力強く・美しい鳥」ではありますが、一方では、環境には敏感で、「よくない川」からは、すぐにいなくなってしまいます。
恵庭カワセミの会は、平成14年から「市の鳥カワセミとその生息環境の保護・創造」をめざして
最後に、冬の恒例イベント「インドアバードウオッチング(震災復興支援イベント)」を紹介します。3月8日(日):9時~17時 新しくできた「恵庭黄金ふれあいセンター」で、
など、会員・スタッフが温かいお部屋で、温かい飲み物、お菓子を準備して「おもてなし」します。
※ 参加費無料!随時入退場可能!です。皆さんお誘いあわせのうえ、ぜひともご来場ください。
この間豆まきしたかと思ったら、もうひな祭り。庭にくる野鳥調査も今年最後の3月です。
調査期間は3月1日(日)から7日(土)までの7日間。午前中の15分間です。
1月、2月と調査に加わってくださった方も、新たに参加してみようという方も、簡単な調査ですので、ぜひともご協力ください。
さて、ここでいつものように1,2月の中間結果です。
まだきちんと精査したものではないので、数字は後から変わる可能性もあります。
次は地域別の調査報告数。
う~ん。やっぱり地域差が大きいですねぇ。
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※弁当持参
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※現地トイレ無し
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連絡無い方は2015年度も継続とさせていただきます。