2018年12月のご挨拶
雪虫を早くから見かけたので、初雪は早いと思いましたが、今年は遅かったですね。
落ち葉の中から木の実、虫を食べる鳥は探しやすく喜んでいるかな!
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公益財団 日本野鳥の会と連携で開催
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“まだお買い求めでない方は急いでご購入ください。”
支部事務所 Tel & Fax:011-613-7973
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)という言葉を聞いたことがありますか。“誰ひとり取り残されない”世界を目指し、自然も人間も持続可能な状態へと「変革する」ために、国連総会で採択された2030年までの世界共通目標です。
私は生きものが大好きです。酪農学園大学で酪農を学び、島根大学でヤドカリの研究をし、北海道大学で藻場の生態系を解き明かすため海に潜っていました。自然に生きる彼らの姿を見ると心が震えます。土の中に蠢くもの、木漏れ日をくれる木々、水の中をスイスイ泳ぐもの、空を飛ぶもの。生きているものに出会うと、植物であろうと動物であろうと菌類であろうと、その存在を五感で感じることができるものすべて(肉眼では確認が難しいモネラ界と原生生物界の生きものを感じるのは難しいですが…)、ワクワクせずにはいられません。
多様な生きものが命を謳歌している姿を見続けたいので今の仕事をしています。一見関係が無いように思われることが多いです。私が普段相手にしているのは人間で、利害関係を調整するような仕事だからです。私は10歳の時、自作の動物図鑑を作りました。「私の大好きな生きものが絶滅の危機に瀕しているのは人間活動が原因。何とかしたい」という趣旨の内容を図鑑に書いています。
SDGsは、地球と人間の平和と繁栄をパートナーシップで実現するための目標です。皆さんの好きな鳥たちがその命を謳歌するためには、どんな存在も尊重される平和な世界が必要です。一番の環境破壊は「戦争」とも言われます。多様な鳥たちが存在するために、どんな社会環境が必要なのでしょうか。鳥たちの素晴らしさを伝えると同時に、平和な世界に必要なことにも耳を傾けてみませんか。
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ご購入は札幌支部または探鳥会で販売しています。
郵送をご希望の方は支部までに申し込み下さい。
E-mail:cuckoo@sapporo-wbsj.org
イギリスBBCアースのドキュメンタリー番組「スパイカム(隠し撮り)シリーズ」に刺激を受けて、ネット通販で格安アクションカメラを購入したのは、春先のことだった。
マッチ箱とさして変わらないサイズで、防水ケースなどこまごま附属して6千円弱。トイ(おもちゃ)カメラと高をくくっていたが、いい意味で裏切られた。
試しに庭先のバードフィーダに仕掛けたら、いきなりベストショットが撮れてしまったのだ。
レンズから被写体まで30cmほど。神経質なスズメに手持ちカメラでここまで近づくのはまず不可能だろう。
ついで、近ごろ界隈で急激に分布を広げているというアズマヒキガエルに狙いを定めた。
5月の連休前後が産卵のピークと聞き、桜満開の午後、近所の沼のほとりを探し歩いたら、あるある。産みたてらしいカエルの卵塊が次々に見つかった。
カメラをグラス竿の先にくくりつけて水中に差し込み、卵塊に近づける。
在来種のそれとは異なり、ロープ状の長くて半透明な卵嚢に黒い球状の胚が整列しているのが外来ガエルの特徴だ。そんな卵嚢が絡み合いながら浮遊するただ中を、カメラは静かに進む。記録されたその映像は、SF映画「エイリアン」を彷彿させる妖しさだ。これまた手持ちカメラで接写しようとしても、足を踏み入れた途端に泥を巻き上げてしまうのがオチだろう。
そして秋本番の今、ヒマを作っては近所の枝沢に通い詰めている。小さな林に囲まれた清流の砂利底が、海から石狩川をさかのぼってきたサクラマスやサケたちの繁殖地になっている。
サケの産卵行動はこの地・この季節ならではの見ものだが、神経を高ぶらせている魚たちはなかなか近寄らせてくれない。魚影を追ってずかずか水中を歩き回るうち、産卵床を踏みつけでもしたら、相手にはいい迷惑だ。そこでスパイカムの出番となる。
例の「竿先撮影法」は敏感なサケを撮るにもかなり有効だが、もっか試しているのは「ナチュラルドリフト撮影法(仮名)」。紐を結んだ小型カメラを水面に浮かべ、流れに乗せてサケがいる遠くのポイントに送り込むのだ。
カメラを浮かべるには、空のペットボトルをウキ代わりにするのが良さそうだ。風呂場に一式を持ち込んで喫水やカメラ取り付け角度の調整を繰り返す。紐を繰り出したり巻き取ったりするのにはリールを流用。好きな魚釣りの道具が思わぬ形で役立っている。
さて、その成果は……?
当フォーラムはおりにふれて「エコカフェ」を開き、こうした地元生態系モニタリングの成果を発表しています。ぜひお立ち寄りください。
たきかわ環境フォーラム http://ecoup.la.coocan.jp
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数年前まで東京が嫌いでした。自然がないと思っていました。小学6年で東京に越してきてから高校を卒業するまで、地元の緑という緑はめまぐるしく変化し、アスファルトになり、ビルが建ちました。子供ながらにその変化がつらく、東京は自然のないところだと決めつけ、いつしか毛嫌いするようになっていました。
高校卒業後は地方の大学に進学。大学一年の基礎ゼミで、私の班は身近な野生生物を調べることになりました。班の中にバードウォッチャーや昆虫少年(青年?)がいたわけでもなく、“自然や生き物が好き”というだけの素人の集まりだったため、はじめはありきたりな生き物しか見つかりません。しかし、担当教授のご指導もあり、演習林もないこじんまりしたキャンパスの周辺に、実に様々な生き物が暮らしていることを知ります。探鳥会に初めて参加した人の気持ちと似ているかもしれません。大学周辺は、少し離れれば田んぼや畑が広がり、ノスリが電柱にとまり、近くの木でアカゲラがドラミングをし、早朝の道路をアナグマが歩き、電線にカッコウがとまる…。身近な自然の豊かさに気付いた一方で、やはり東京とは違うな、と。
しかし卒業後、再び東京に戻ると今まで見えていなかったものに気が付きます。学生時代に見知った生き物が東京にもいる!しかもこんなに家の近くに!東京にもたくさんの生き物がいたことに驚き、これまでの自分の思い込みに恥ずかしさも覚えました。
知らないものは、意識しないと人は気が付けないもの。スズメしか知らない人は、街中にいるスズメサイズの鳥はみんなスズメに見えるものです。他の鳥を知らないから無意識に思い込んでしまう。だから、その気づきのきっかけを与えることは重要なことだと思います。ふとしたきっかけから知る、ちょっとした知識や情報が、その人の世界を確実に広げることでしょう。自然保護に対する気持ちも同じではないでしょうか。知らなければ当然、守る意味もわかりません。支部の皆様が日々、身近に多くの生き物がいることや、豊かな自然があること、野鳥の魅力を伝えてくださることも、単なる情報共有や仲間を増やすことに留まらず、野鳥との共存を考えるきっかけ、「知ること」を提供する大切な役割を果たしていると考えます。財団・販売出版グループは、いつも“なぜ”その商品を販売するのか考えています。私たちの活動もこうした気づきを提供する役目となれればと思います。
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