*

Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

雛たちを守り切ったオシドリ母さん

北大構内大野池、5羽の雛たちを連れたオシドリが岸辺で休んでいました。

そこへ突然のカラスの襲撃です。すぐにオシドリ母さんが果敢に立ち向かいます。

 

 

 

 

 

母さんがカラスに体当たりしました。

 

 

 

 

 

 

 

母さんの激しい反撃に腰砕けになって「参った」の形になっているカラスと威嚇するような母さんの姿勢が印象的です。

カラスが雛たちを襲ったことが分かり、咄嗟にカメラを向けてシャッターを押し続けました。母さんがその場を去り、カラスも去ったあとモニターで確認すると以上のようなオシドリ母さんの迫力が写し止められていました。

 

母さんの反撃が無ければ散りじりになる雛たちの少なくとも1羽はカラスにさらわれる危機でした。母さんの身を挺した活躍で水に逃げ込むことが出来てみな無事でした。「みんな無事でよかったね」という風情の一家でした。

 

 

 

アオサギの湖 風です。

中島公園でアオサギが白鳥風に泳ぐ姿を「アオサギの湖いい」と探鳥会案内役を長年担当される札幌支部幹部が評してくれました。遠くの岸辺にじっと立ち尽くす風情のアオサギはプロミナーで捉えやすくて探鳥会で出る鳥が少ない時には間を持たせてくれて案内人には助かる鳥と聞いていました。

アオサギが泳ぐのは珍しい事ではないらしいですが、利かん気なアオサギもこの風景では上品な感じです。

池に張り出した遊歩道に近づくのは、そのあたりにウグイや鯉が集まっているからだと思います。

 

 

 

 

張り出した遊歩道の下を見れば合点がいきます。

この魚の群れは豊平川から流れ込むウグイの群れと思われます。

 

 

 

やはり泳ぎながらの狩りは得意ではないように見受けられます。魚もサッと逃げているようです。

白鳥の風情で水に浮くアオサギの光景をこんな間近で見られて鳥日和にアップ出来た幸運を喜んでいます。

 

 

 

新型コロナウイルスの影響?

中島公園の通路でカラスが騒いでいます。ご存じ営巣中の子育てカラスたちが通行人を襲います。

コロナウイルスの影響でここで開催される神宮祭の出店や興行が無くなって、例年なら終わっている歩道沿いの巣の除去作業も「騒ぎが始まってから」になっていたようです。

奥に見えるのは作業車と作業員です。巣の撤去は翌日のようです。

 

 

学習能力の高いカラスなら、通行人がカラスに危害を加える事は無いと分かりそうなものですが、本能的な用心深さがあるのでしょう。

看板には通行人へのカラス対策が記されています。「傘をさす」「帽子をかぶる」「棒や腕を頭上にかざす」など。

キショウブとアオサギ(中島公園)

中島公園にある池は菖蒲池と呼ばれますが、岸辺に咲く外来種の黄色の菖蒲から付けられた名だろうとは以前にも申し上げました。

 

 

 

キショウブ越しにアオサギが来ていました。これもいいタイミングでした。

 

 

 

 

 

アオサギが一瞬に魚を獲る場面はいつも見事です。この姿勢で緊張感が漂います。

 

 

 

 

 

 

 

 

見事に魚を獲りました。

 

時々は失敗しますが、行動を起こしての成功率は80~90%だろうと思います。

 

 

 

同じ場所で続けて狩りをすることもありますが、大抵は「河岸を変えて」とばかりに移動するようです。

(アオサギさん、今回もパフォーマンスをありがとう)

 

 

お約束の北大構内道路横断

5月30日頃に出てきたと言われる今年のオシドリ一家です(お父さんは子育てに参加しないのでこの記念写真には登場しません)雛がカラスに狙われたり川のゴミ除け網に引っかかったりのアクシデントを母さんが見事に解決しています。

 

お約束の道路横断です。何時も居所を変えるのが彼らの習性なのかと思いますが、飛べない雛を連れての歩行は勇気のいる事だろうと思います。

 

 

 

 

行く先は前方の大野池です。

 

無事渡り切りました。

北大構内大野池周り散歩

大野池にオシドリの雛が現れたという情報で6月1日の朝に出かけました。

 

5羽の雛たちは母親の羽の下で休んでいました。

 

 

 

 

 

 

シジュウカラが草の中をくぐるように飛び回っていました。

草の間にいる虫を食べているように見えます。

 

コゲラが来ました。後頭部の小さな赤紋は♂の印だそうです。

 

 

 

 

カワセミも現れました。構内の川筋を巡っているそうですが、タイミングよく来てくれて幸運でした。

構内のセコマでお弁当を買って帰りました。

 

 

 

「カッコウ」三面記事再録Ⅱ

モエレ沼でのハプニングです。会報の野鳥三面記事で話題を呼んだものを再録します。未公開の画像を追加して起承転結のドキュメントにします。

水門近くの氷が解け始めて水面が現れていました。

上空のオジロワシが旋回したので「もしや」と思い水面に照準を合わせていたら・・やはり。

 

 

大きな魚を鷲掴み。

(アマチュアも偶にこのような迫力ある写真が撮れるのが写真の世界の面白さです。)

 

 

このショットが未公開でした。大きな獲物が抵抗したのか重かったのか引き上げられません。

鷲にこんな表情があるのを初めて見ました。こちらの存在を意識しているようで、何やらばつが悪そうな表情です。

 

 

しばらく休んでいましたが、片方の脚を氷の端に掛けながら飛び上がり、引きずりながら去って行きました。厳しい冬の終わりの嬉しい食事だったことでしょう。

 

「カッコウ」三面記事再録Ⅰ

東区 モエレ沼公園に春が来る。

カッコウ誌の三面記事を今回は四コマ漫画風に再録します。沼の氷が緩む早春ににオジロワシが姿をみせます。(札幌市内でオジロワシが見られるポイントの一つですが、動物園ではないのでタイミングが難しいです)

 

アオサギ「あ、何か居る」

 

 

 

 

オジロワシ「お、汝(なんじ)は何か見つけたな」

 

 

 

 

 

 

オジロワシ「やっぱりそれかよー。それ欲しー」

 

 

 

 

アオサギ「あーげない」。元気なアオサギはオジロワシを見事にかわして逃げ去りました。

 

(2003年4月2日)

ハヤブサ ビル街 札幌の場合

ハヤブサが都会の高層ビルのテラスなどを利用して繁殖している事が知られて久しいです。これは世界的な様子でロンドン国会議事堂やニューヨークのビル、東京、大阪、和歌山、金沢、三鷹、などの繁殖の様子が検索で出てきます。

札幌の場合、高層ビルを利用した繁殖を知りませんが、ドバトなどを狙うハヤブサの狩場にはなっているようです。

2006年の4月ころ、支部会員が地上38階札幌JRタワー最上階壁面にあるJRロゴマークに止まるハヤブサに気が付いたそうです(矢印)。良く見つけたものだと思い、訓練した人の視覚には感服しました。

 

 

2007年9月、望遠レンズでの記録です。

南壁面のロゴマーク上で狩りの獲物を食べています。

 

 

 

 

 

北壁面のロゴマーク上のハヤブサです。

 

 

 

 

夜間のJRロゴマークは点燈されます。

ロゴマークに止まる影はハヤブサに違いありません。夜間も止まり木にしていたのでしょう。

一昨年から今年にかけて未だ見かけておりませんが、駅前を通るたびに見上げています。

 

 

 

人気のカモファミリー街中行進

札幌中心街で雛を連れたカモの行進が見られるのは5月下旬から6月にかけてです。

35年前、1985年6月17日の全国紙の一面に、東京大手町三井物産中庭の池から9羽の雛を連れたカルガモが交通量のある国道を横切り皇居のお堀へ入る写真が載り、意外性と愛らしさで全国的な話題になりました。

1993年5月31日大通西1丁目。

市役所前庭の池付近で生まれた雛を連れて創成川へ向かうマガモの親です。

車が停車した青信号の交差点を行く彼らの様子が地元新聞の紙面に載り、そのスクラップ記事からこの写真の日付が特定できました。

(都心のカモの写真では、私の場合は意識的に人々の様子も写りこませています。現今の肖像権の問題を知ると、ブログに載せて問題ないのかという怖さがあります。)

 

1996年5月12日

北1条西4丁目

意外さと可愛いらしさでは札幌も同じで、地元マスコミも力を込めて取材していました。

このマガモ一家は大通NTT横の植え込みから現れました。道庁前庭へ向かう途中は警察が交通整理して彼らを保護するなどしました。

 

 

道庁前庭

1990年だろうと思います。マガモの子育てに雄は参加しませんが、これは雄が同伴していて珍しい写真だと思います。

 

 

北大構内

2019年6月12日

構内の小川が道路の下を暗渠で通っていて、オシドリは子連れで道路を渡るのでこれも人気の光景です。

 

 

大野池の遊歩道を歩くオシドリ親子です。

数年前から見られる光景ですので、この場面に出会う事や撮る事を楽しみにする方もいらっしゃいます。