川を見にゆこう
子供のころから何となく自然が好きで、自然に関われる仕事をしていたいとおもい、何となくダラダラと環境調査の仕事などを続けていた所、縁がありこちらのエッセイを頼まれました。
今は川を歩いて魚の調査をしたり、林道や森の中を歩いたりしています。とはいえそんなに体力もないし、自然を見るセンスもないので、そんなにすごい場面に出会うことは少ないのですが、違う種類の動物が関わっているのを見た時は、いいもの見られたなぁと思います。魚の調査をしているので川を歩くことが多いのですが、魚道を歩いていた時、すごい近くでオジロワシが飛び立ったと思ったら、サクラマスを食べている最中だったり、川底にモクズガニがいたと思ったら、ハサミにウグイを挟んでいてお食事の途中だったり、魚道を作ったら魚が一気に上がってきて、その魚を狙ってカワセミやダイサギが飛んできたり、そんな瞬間に出会えた時はいいもの見られたなと思います。弱肉強食というか食物連鎖の事をものの本で習いますが、実際に見られた時はうれしいものです。
この間いいもの見られたな思ったのは、産卵中のミヤベイワナの映像です。周りには産卵する魚卵を狙って、ヤマメやハナカジカが寄って来ます。頑張って追い払いますが産卵床に近寄ってきます。その時、大切な産卵床の凹みにハナカジカが入り込んでいるではありませんか。次の瞬間メスはハナカジカの背中をがぶっと咥え、卵を食べるんじゃない!とばかりにペッと後方にほうり投げました。こんな風に咥えて追い払うとは! 魚はたくさん卵を産むけど、そのほとんどは産卵中に食べられて、孵化や浮上してからも他の魚に食べられて、元の川に戻ってこられる魚は本当に奇跡ですね。
あと調査中に見られた変わった魚は、ヤマメとアメマスの交雑種でしょうか。背中の模様が海の魚の鯖のようなのでカワサバとも呼ばれているようです。道北の小さい川で、アメマスもヤマメも上ってくる川なのですが上流が滝で遮られて、途中で堰がありヤマメよりアメマスが上流に行けないのも交雑の理由でしょうか。最近は自然河川が減り、自然河川であっても下流の工事の影響で河床低下が起きたりしています。異常気象も各地で起きて、川には近づかないでください、と何度聞いたことか。川は水が高い所から低い所に流れているという単純な構造なのに非常に奥が深い。偉大な存在ですね。川にごみが捨てられていると非常に悲しくなります。川は大切にしていきたいですね。
2021年1月の新年会中止のお知らせ
札幌市内の新型コロナ感染状況を踏まえ、2021年1月に予定しておりました野鳥の会札幌支部由緒正しき新年会は中止といたします。
楽しみにしていた方もいらっしゃるかと思いますが、大勢が室内で集まっての飲食は感染拡大に繋がりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
2020年12月探鳥会中止のお知らせ
日本野鳥の会札幌支部では、札幌市内の新型コロナ感染拡大を受け、12月に予定していた探鳥会を中止することといたしました。
札幌では今月過去最大の感染者数を記録し、寒く乾燥した冬の季節となり感染のリスクが大きくなってきたと判断、探鳥会の中止を決定いたしました。
大変申し訳ありませんが、ご理解いただきますようお願いいたします。
今後の探鳥会につきましては、感染状況を見ながら毎月支部幹事会で判断したうえで、月の中頃にご案内いたします。
日本野鳥の会札幌支部
中止する探鳥会
- 12月6日(日)西岡水源池探鳥会
- 12月13日(日)円山公園探鳥会
- 12月20日(日)北大構内クリスマス初心者探鳥会
2020年11月の行事案内
11月の探鳥会は支部会員限定で実施します
札幌支部会員の方限定ですが、予約は必要ありません。
11月1日(第一日曜日)西岡水源池定例探鳥会
- 時間
- 9時から12時
- 集合
- 西岡公園管理事務所前 9時集合
- 交通
- 地下鉄「澄川駅」から中央バス「西岡環状線」乗車、「西岡水源池」下車
- 参加費
- 会員無料、一般300円
- 野鳥情報
- オオアカゲラ、キビタキ、カイツブリなど
11月8日(第二日曜日)円山公園定例探鳥会
- 時間
- 9時から12時
- 集合
- 円山公園南大通側入口 9時集合
- 交通
- 地下鉄「円山公園駅」から徒歩3分
- 参加費
- 会員無料、一般300円
- 野鳥情報
- オシドリ、エナガ、コゲラなど
探鳥会に参加される方へのお願い
- 朝、検温をお願いします。
- 発熱及び体調不良の場合は参加を見合わせてください。
- 必ずマスクを着用し、しっかりと手洗いをしてください。
- マスク着用で脱水症状が進みますので、十分な飲料をご用意ください。
- 各自筆記具をご持参ください。
- 同じ鳥を見ようとして周りの人に近づき過ぎないように注意し、適切な距離を保つようご協力ください。
- スコープや図鑑の共用はご遠慮ください。当分の間、双眼鏡の貸し出しは中止します。
やっぱりそうでしょ 札幌のカラス3
2017年に「なんでそうなの 札幌のカラス」2018年に「なるほどそうだね 札幌のカラス2」、そして2020年に「やっぱりそうでしょ 札幌のカラス3」が発行された。初版は「1」とはなっていない。何故って当時はシリーズ化の予定は全くなかったからである。著者本人が語る訳なので好評に違いない(笑)
今回の3冊目は、カラー写真を多く取り入れた内容になっている。各エピソードの文章を読まなくても写真でほとんどが分かるのではないかな?エピソードの数は初版から変えていない。書かれている内容も多少は被るけど同じ文章を使う事はなく全て書下ろしである。
ちょっと悲しいエピソードもあるが全て事実であり、私の気持ちや願いが見え隠れしているかもしれない。内容に花を添えてくれて笑いを誘うイラストからも目が離せないし、表紙もシリーズ通して並べると実にかわいい。カラスが好きと言う人ならきっと満足してくれる内容になっていると思うので、是非3冊コンプリートして欲しいなと思うのである。
野鳥の会札幌支部の会員限定支部報「カッコウ」の特集記事などでいつもお世話になっている、中村眞樹子さんの「札幌のカラス」シリーズ第3段です。いつもは幹事の方々が気になった本などを紹介するブックスレビューですが、今回はなんと掟破りの著者ご本人の登場です。気になった方は是非チェックしてみてください。
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僕が野鳥の会会員である理由
野鳥の会の会員になってから、30年はとうに過ぎているというのに、未だに空を見上げては僅かにカラスとワシタカ類の違い位しか分からない。こんな会員がカッコウの原稿?と思ったけど、こんな会員もいるのだということが大事かなと思って書くことにした。
札幌市中央区北3条西11丁目の貸家に住んでいたころ、南側のベランダに面した小さな庭にオンコと実のなる木(名前は忘れた)が立っていた。野鳥観察の始まりはその庭に一番に訪れたヒヨドリだった。今でこそ正直見飽きた感が一杯だけども、そのころ近くで見るヒヨドリはその騒々しい鳴き声ともども楽しい庭の毎日だった。都会の真ん中とはいえ、30数年前、今よりもいろんな鳥たちが庭を訪れていたのだろう。鳥の名前は思い出せないが、そんな中メジロが庭にやってきた。札幌でもメジロが見られる、その出会いがきっかけで、知事公館や植物園に出かけては、野鳥を探すようになり、円山公園や、北大農場の野鳥の会の観察会に参加するようになった。
この頃から、人口増による札幌の郊外での宅地造成等の開発が活発化していく。農家の子供に育ち、自然の中で、鳥が鳴き、川で遊び、原っぱで虫を負い、山に入ってきのこや山菜を採って、かけがえのないそんな当たり前が愛おしくて、緑が失われていく事に、唯我慢ができず、自然保護活動に関わるようになった。
自分のように、子供の頃に自然と遊ぶ経験が当たり前の人が、今は少なくなってしまっているのだろう。これからは、都会の中で自然に出会い思い出を作る。そして、自然の事を考えるようになる。そのきっかけとして、野鳥観察会の使命は大きいと思う。
札幌支部からの大切なお知らせ
2020年10月から当面の間支部事務所の開所日が変わります
現 行:月・水・金 10時から17時
変更後:月・金 10時から17時
会員の皆様には何かとご不便をおかけすることと思いますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
10、11月の探鳥会は支部会員限定で実施します
予約の必要はありません。
9月は予約制でおこないました。10月、11月は引き続き会員限定ですが、予約は不要です。
探鳥会に参加される方へのお願い
- 朝、検温をお願いします。
- 発熱及び体調不良の場合は参加を見合わせてください。
- 必ずマスクを着用し、しっかりと手洗いをしてください。
- マスク着用で脱水症状が進みますので、十分な飲料をご用意ください。
- 各自筆記具をご持参ください。
- 同じ鳥を見ようとして周りの人に近づき過ぎないように注意し、適切な距離を保つようご協力ください。
- スコープや図鑑の共用はご遠慮ください。当分の間、双眼鏡の貸し出しは中止します。