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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

トコロジスト

自然観察からはじまる「場所の専門家」

トコロジストすっかりお知らせが遅くなってしまいましたが、以前リレーエッセイ(北海道のトコロジストたち)とレビューコーナー(トコロジストになろう!)でご紹介しておりました、日本野鳥の会ブックレットが新刊書籍として発売されております。

野鳥の会通信販売のほか、全国の書店でも普通の本と同じように売られています。
野鳥の会バードショップオンラインでは、販売価格1,296円(税込)となっております。

さきほどamazonを覗いてみたら、中古品販売価格が.4,500円以上で売られてました。ありゃりゃ。
書店で見つからなければ、バードショップオンラインでお買い求めください。

リレーエッセイ → 北海道のトコロジストたち

レビューコーナー → トコロジストになろう!

バードショップオンライン
 → トコロジスト~自然観察からはじまる「場所の専門家」

西岡水源池定例探鳥会 12月

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朝にかけて降った雪は5センチほどか、しかし雪はやみません。集合場所でヒレンジャク20ほどが飛び去る。
見晴台の松にイスカ♂♀をかろうじて 識別、なにしろ距離が遠すぎました。鳥たちは動いてくれません。
ときおり直径4、5ミリもある霰が落ちてくる。担いだ三脚に当たる金属的な音。
いや厳しい探鳥会でありました。
参加者11名、おつかれさまでした。
※実は私、当日不参加のため、世話人の方の代理報告であります。

2014年12月7日 西岡水源池

  • コゲラ
  • アカゲラ
  • ハシボソガラス
  • ハシブトガラス
  • ハシブトガラ
  • ヒヨドリ
  • ヒレンジャク
  • ゴジュウカラ
  • キバシリ
  • ミソサザイ
  • ツグミ
  • イスカ

合計:12種天気:雪

オオワシ・オジロワシ調査(11月30日)

今日は北海道全域で越冬するオオワシ・オジロワシの個体数と分布を調べる日でした。
担当した茨戸(ばらと)川や石狩川流域をくまなく調べました。
札幌周辺でワシ類が最も多く観察できるのは1月2月ですが、それ
でもオジロワシ5羽の生息が確認できました。

オジロワシ(成鳥)

オジロワシ(成鳥)


ムクドリ(石狩市)

ムクドリ(石狩市)

ツグミ

ツグミ

石狩川で釣りを楽しむ人々

石狩川釣りを楽しむ人々


11月末とは思えない暖かな日和(プラス8度)と好天に恵まれて無事に終えることができました。
お隣りロシアからの旅人であるツグミとムクドリの群れが青空を背景に心地よい眺めを見せてくれましたし、石狩川では釣りを楽しむ人たちが多く見られました。

オオムラサキ

オオムラサキ

(作:問田 高宏)

虫のイラストが続き、ごめんなさい。このチョウチョの名前はオオムラサキ♂です。
日本産のオオムラサキは、裏面が全体銀白色の型と全体黄色の型があります。僕の絵は全体が裏が黄色の個体、後翅の中央だけ裏が銀白色の個体の色をしているんだそうです。野外にそのような個体がいるかどうかは知らないんですが。横山光男著・若林守男増補,保育社1954年発行『原色日本蝶類図鑑 増補改訂版』の、函の、表面のオオムラサキ♂の写真を参考に描きました。残念ながらこれもわら半紙に描いています。

問田

野鳥の会札幌支部ウェブサイト「作品」ページでは、自然に関するイラスト、工作など常時募集しております。
力作をお待ちしてます。
応募要項はこちらの左端を読んでね → 作品ページ

ガラスエッヂング富岳三十六景

問田高宏さんの投稿です。
今回は、鳥でも植物でも昆虫でもありません。葛飾北斎!
自然を描いているということで、まぁいいか。

ガラスエッヂング北斎

(作:問田 高宏)

葛飾北斎の富岳三十六景、神奈川沖浪裏を、札幌市立澄川中学校の美術の時間にガラスエッヂングで模写しました。補助線で原画を区切り、模写していく方法を教わりました。
この作品は、職員室の入口の横の棚に半年くらいか、置かれていました。

問田

行って来ました。八戸航路

 恒例の八戸航路探鳥会。

 往路7名、復路9名で和やかに行われました。

DSC_6878 - コピー

 尾羽が見事だった、トウゾクカモメ

DSC_7063 - トウゾクカモメ

 苫小牧沖で現れたウトウ

DSC_7221 - ウトウ

   一首、うかびました。

         この晩秋(あき)も

         善きことの有り

         忽然と

         善知鳥(ウトウ)あらはれ

         そして、去り行く

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 2014年11月22日 八戸航路

  • スズガモ
  • シノリガモ
  • ウミアイサ
  • シロエリオオハム
  • コアホウドリ
  • クロアシアホウドリ
  • フルマカモメ
  • ハイイロミズナギドリ
  • アカアシミズナギドリ
  • ヒメウ
  • ウミウ
  • ミツユビカモメ
  • ウミネコ
  • カモメ
  • ワシカモメ
  • シロカモメ
  • セグロカモメ
  • オオセグロカモメ
  • オオトウゾクカモメ
  • トウゾクカモメ
  • ハシブトウミガラス
  • ケイマフリ
  • ウミスズメ
  • ウトウ
  • トビ
  • ハシボソガラス
  • ハシブトガラス
  • スズメ

合計:28種天気:曇のち晴

2014年12月の行事案内

12月7日(第一日曜日)西岡水源池定例探鳥会

※ 公園内のトイレは使用出来ません。管理事務所のトイレを使用して下さい

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・西岡公園管理事務所前←まちがってました
         西岡公園駐車場 9時集合
         (管理事務所が工事中の為、駐車場へ変更してます。)
  • 交通・・・地下鉄「澄川駅」から中央バス「西岡環状線」乗車、「西岡水源池」下車
  • 参加費・・・会員無料、一般300円
  • 野鳥情報・・・シメ、クマゲラ、オオアカゲラなど

クマ出没で西岡水源池が閉鎖される場合があります。探鳥会の中止はホームページ上でもお知らせいたしますが、直前で間に合わない時もありますので、西岡公園管理事務所 011-582-0050 でご確認ください。

去年の探鳥会記録はこちら → 2013年12月1日 西岡水源池


より大きな地図で 野鳥の会 札幌支部 探鳥地 を表示

12月14日(第二日曜日)円山公園定例探鳥会

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・円山公園南大通側入口 9時集合
  • 交通・・・地下鉄「円山公園駅」から徒歩3分
  • 参加費・・・会員無料、一般300円
  • 野鳥情報・・・ウソ、マヒワ、コゲラなど

去年の探鳥会記録はこちら → 2013年12月8日 円山公園


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12月23日(祝日)北大構内・クリスマス初心者探鳥会

知人、友人を誘いご参加ください

  • 時間・・・9時~12時
  • 集合・・・北海道大学正門(北9西5)9時集合
  • 交通・・・JR/地下鉄「札幌駅」から徒歩5分
  • 参加費・・・会員無料、一般300円
  • 野鳥情報・・カワラヒワ、アカゲラ、キクイタダキなど

去年の探鳥会記録はこちら → 2013年12月23日 北大構内


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2015年カレンダー販売中です

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北大銀杏並木を通り過ぎた秋の足音

文化の日前後の休日は歩行者天国の並木ですが、今年は色付きが一週間早く来たそうです。そのせいで、せっかくの日曜日は気温も10度を割り葉も落ちて人影もまばらでした。

枯れ木resize

肩透かしを食らわされて

恵てき寮祭をPRする寮生のパフォーマンスも縮こまって震えていましたが・・・。文化の日その一週間前の休日の並木道は、車と人が渾然と居る不思議な光景が見られたものでした。車と人と秋を楽しむ_edited-1

11月円山公園定例探鳥会

 11月、晩秋の円山公園定例探鳥会です。

 会員の、山田甚一さんから素敵な映像が届きました。

 アカナラ等の味わい深い紅葉、シックですねー。

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 随所で姿を見せてくれたアカゲラ

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 コゲラ、可愛いー!

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 冬仕度中のゴジュウカラ(以下、2点の撮影は会員のMさんです)

ゴジュウカラ貯食中です。

 あららこれは、どなたの冬仕度?

公園内の木の幹にそっと置いてありました。素敵な贈り物です。

 たわわになった、アカミヤドリギ

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 気持ちの良い小春日和のひとときを過ごしました。

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【撮影は、会員の山田甚一さんです】

2014年11月9日 円山公園

  • マガモ
  • トビ
  • コゲラ
  • アカゲラ
  • ヤマゲラ
  • カケス
  • ハシボソガラス
  • ハシブトガラス
  • ハシブトガラ
  • ヤマガラ
  • ヒガラ
  • シジュウカラ
  • ヒヨドリ
  • ゴジュウカラ
  • スズメ
  • カワラヒワ
  • シメ

合計:17種天気:晴

鳥獣採集家 折居彪二郎採集日誌

2013 発行:折居彪二郎研究会 制作:一耕社

折居豹二郎

大部の書籍である。B5判600頁ハードカバー箱入。当然高価(本体価格6400円)である。しかし内容がぎっしりと詰まっている。出版元の一耕社のホームページに折居とはどのような人物なのか、また本書の出版の経緯をわかりやすく紹介している。長文となりますが以下に引用させていただきます。


《折居彪二郎(1883.7.15~1970.4.27)は、明治から大正、昭和にかけて、国内外の研究者の依頼を受けて鳥獣を採集し、日本や世界の鳥獣研 究に寄与した人です。その活動は、日本国内はもとより、千島、樺太、韓国、中国、満州、台湾、南洋諸島に及び、多くの新種を発見したことから学名に「オリイ」の名がついている鳥獣も数多くあります。

卓越した狩猟と剥製製作の腕を持ち、彼が作った鳥獣標本は大英博物館、山階鳥類研究所などに数多く収められ、 その偉業から「東洋のオリイ」と呼ばれていました。自宅は北海道苫小牧市のウトナイ湖(ラムサール条約湿地)の近く、美々川の畔にありました。
彪二郎は、鳥獣採集活動に当たって多くの「採集日誌」を残しています。その内容は、鳥学・哺乳類学の研究にとって貴重であるばかりでなく、非常に興味深い探検記でもあります。しかし、残念ながらそれらの採集日誌は一般には見ることができず、また、コピーなどで見たとしても、英文と片仮名、平仮名、漢文まじり、さらに非常な癖字なので、読むことは容易ではありません。このため、研究会の皆さんが数年をかけて「現代語訳」をし、読みやすい内容にしたのです。

今回の出版は、この現代語訳された採集日誌を、鳥学を志す人、大正、昭和初期のアジアの自然に興味を持つ人、折居彪二郎についてより詳しく知りたい人、また、野鳥愛好家の皆さんに読んでいただこうとするものです》

鳥学・哺乳類学を支えた男 折居彪二郎 ホームページより

巻末の年譜を見て驚いた。「1941(昭和16)年10月 日本野鳥の会札幌支部例会で講演」とあるのだ。これは戦前から会を作っていた土屋文男前支部長に詳しくお話を聞かなくてはいけないなと思った。

カッコウ2014年11月号ブックスレビューより(山田三夫)

一耕社出版のウェブサイトからご購入できます
鳥学・哺乳類学を支えた男
折居彪二郎