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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

2月の庭にくる野鳥の調査

「鬼は〜そと!福は〜うち!鳥は〜にわ!」
ということで、2月も庭にくる野鳥の調査が始まります。
期間は2月1日(土)から2月7日(金)までの7日間。

札幌とその周辺にお住まいの皆さま、ご協力をお願いいたします。
初めて参加してみようかなという方は、「さっぽろ 庭にくる野鳥の調査」を見て下さいね。

昨年末の読売新聞、今年初めの朝日新聞に続き、今朝の北海道新聞(2014年1月31日朝刊31面(札幌圏))にも「庭にくる野鳥の調査」の記事が載りました。参加者増えるかな〜?

さっぽろ 庭にくる野鳥調査1月の中間報告

今回のさっぽろ 庭にくる野鳥の調査は1月、2月、3月と分かれていまして、集計方法もネット送信と郵送の二種類あります。
そういうわけで、中間報告といっても1月にネットで送っていただいた分だけの途中経過でありますが、概略をご報告いたします。

ネットを使って送っていただいた総数は95件程度。みなさん、ありがとうございました。
調査期間外の記録も数件混ざっていました。調査は月始めの1日から7日間ですので、お間違いなく。
まずは、観察された地域。

庭鳥調査観察地域

中央区、北区、南区が多いですね。続いて東区、豊平区、白石区と続きます。手稲区、西区は数が少なくて、厚別区、清田区はゼロです。残念。その他の地域は石狩からも数件。
小樽、江別、北広島市などの札幌近郊の地域も調査記録を募集していますので、ぜひともご参加ください。
また、ご協力いただいた人で野鳥の会に入っていない方は半数以上を占めています。会員以外の方でも野鳥に興味を持ってくれる人がたくさんいてうれしいです。

次は観察した場所で、さすがに家の庭が一番多いです。マンションはなかなか鳥を見づらいのか、データを送ってくれる人が少ないですね。たとえ0羽でもデータになりますから、送っていただけるとありがたいです。

庭鳥調査観察場所

最後に見られた鳥の総数をグラフにしました。
なんだかんだいっても今のところ、スズメが一番多かったようです。続いて、ヒヨドリ、ハシブトガラスと続いています。

庭鳥調査観察鳥数

次回調査は2月1日からです。今回の調査が将来、野鳥の生息状況資料として貴重なものとなるかもしれません。
引き続き、または初めての方も、調査にご協力よろしくお願いします。

1月の調査は7日まで!

さっぽろ 庭にくる野鳥の調査」1月分の調査期間は7日までです。5日時点でウェブからの調査結果送信は50件ほど集まっております。みなさん、ありがとー。
郵送の場合は3月末までにまとめて送ってくださってかまいません。
パソコンからの送信は簡単ですので、一度お試しを。

さっぽろ 庭にくる野鳥の調査

庭にくる野鳥調査の目次

  1. さっぽろ 庭にくる野鳥の調査(この記事。はじめに読んでね)
  2. 庭にくる野鳥調査 Q & A
  3. ウェブから送信
  4. 郵送用の調査用紙
  5. 庭にくる野鳥ガイドブック 北海道 冬編

日本野鳥の会札幌支部では、2014年の冬、札幌とその近郊の住宅街でも見られる身近な野鳥の調査をすることになりました。
家にいることが多い冬の時期に家の窓から見られる野鳥に目を向けてみませんか。
1月、2月、3月、みなさんの家の庭や周り、ご近所の公園などに飛来する野鳥を調べて札幌支部まで教えてください。
多くの情報が集まれば札幌や札幌周辺の冬の野鳥生息状況が少しづつ明らかになってくるはずです。

調査の目的

都市部の住宅地は見られる鳥の種類数が少ないうえにスズメ、ヒヨドリなどの普通種が優占するためバードウオッチャーや鳥の研究者には、あまり注目されず、その結果、これらの「普通の鳥たち」の動向が分かる記録が意外なほど残されておりません。
しかし、多くの方々が自宅の庭や近所の公園などを訪れる野鳥に強い関心を持ち、愛着を感じながら見守っているはずです。
鳥を見に遠出するのがおっくうな寒い冬に自宅の庭や近所の公園など身近な場所でスズメやヒヨドリなどの「ごく普通の野鳥」たちに改めて注目してみませんか。
どの場所に、どんな野鳥が、何羽くらいいるのか、冬の野鳥の生息動向を知っておこう。
というのが今回の調査目的です。

2005年から2006年の冬にありましたスズメが大量死する事件では都市部での野鳥生息状況の把握が不十分で通常に見られる野鳥の種類や個体数などの基本情報が、ほとんどありませんでした。

一般の人たちが気軽に参加できるような調査として日頃から見なれた自宅の庭、家のまわり、近所の公園を訪れる鳥の種類と数を手軽なアンケート形式で答えていただき、今後の冬イベントとして長期間継続して札幌と周辺の鳥類の種類・個体数の変化を追うことを主な目的として実施していきます。

調査の内容

  1. 調査期間
    • 1回目 1月1日(水)から7日(火)まで
    • 2回目 2月1日(土)から7日(金)まで
    • 3回目 3月1日(土)から7日(金)まで

    ※ 実施は一日だけでも、毎日行っても構いません。ご自分の都合に合わせて気楽に行ってください。

  2. 調査する時間
    • 午前中の15分間のみ
  3. 調査する場所
    1. 家の庭
    2. 家のまわり
    3. マンションの敷地内
    4. 近所の公園
    5. その他

    ※ aからeまで、1カ所ごとに1回の回答としてください。

  4. 野鳥の種類と数
    • 見られた野鳥の種類名と瞬間最大個体数(※)を種類ごとに記録してください

    Q&AのQ6に詳しい説明があります。

  5. 調査の報告方法

    郵送の場合は

    〒060-0061 札幌市中央区南1条西17丁目 1-14-203
    日本野鳥の会札幌支部 庭の野鳥係

    まで。なるべく3月末までに送付してください。(郵送料は自己負担となります、ごめんなさい)
    支部事務所に直接、お持ちいただくか、探鳥会などのときに世話人に調査用紙を渡していただいてもけっこうです。

  6. 結果報告
    • 札幌支部ウェブサイトで中間報告いたします。また、毎月の支部報などにも結果を掲載いたします。

庭にくる野鳥調査 Q & A


  1. 今回、調査期間を1月、2月、3月に限定した理由はなんですか ?
  2. 分からない鳥がいる場合には、調査用紙には、どのように書けば良いですか ?
  3. 調査する時間が15分間なのは何故ですか。短くはありませんか ?
  4. 調査する時刻が午前中なのは、どうしてですか ?
  5. 通勤する途中にもいろいろな鳥を見かけます。このような場合でも調査に参加は可能ですか ?
  6. 瞬間最大個体数を調査用紙に書くようにとありますが意味が良くわかりませんので詳しく教えてください ?
  7. 1月中(又は2、3月)は仕事の都合で札幌に居りません。2、3月のみの調査でも構いませんか ?
  8. 3カ月分の終えた調査用紙を送るときの締切りは、いつ頃ですか ?
  9. 家族(4人)での参加は可能ですか ?
  10. 調べた結果はどうするの ?
  11. マンションに住んでいて庭が無いのですが参加できますか ?
  12. 普段はたくさん鳥が来るのに、調査時間には何の鳥も来ませんでした。それでも報告は必要 ?
  13. 悪天候でも調査は必要 ?
  14. 庭木の茂みの中でずっとスズメが鳴いていたのですが、最後まで姿を見ることができませんでした。声の確認だけでも調査結果に含めますか ?

01.今回、調査期間を1月、2月、3月に限定した理由はなんですか ?

夏は森や山で過ごしている鳥たちの多くが、冬になると食べ物や安全な隠れ場を探して人里に降りて来ます。冬こそ、人家周辺で鳥を見る最適な季節なんです。

02.分からない鳥がいる場合には、調査用紙には、どのように書けば良いですか ?

わからなくても気にせず、大きさや特徴と見た数を書いて下さい。なお、「庭にくる野鳥ガイドブック」を作成しましたので、ぜひ参照して下さい。札幌支部ホームページからダウンロードできます。
https://sapporo-wbsj.org/archives/4896

03.調査する時間が15分間なのは何故ですか。短くはありませんか ?

調査に協力していただける皆様に同じ時間、集中して鳥を見てほしいからです。できるだけ多くの人に参加してほしいので、子どもでも集中できそうな15分間に限定しました。「これでは物足りないなあ」と思うくらいが次を楽しみにできますよね。

04.調査する時刻が午前中なのは、どうしてですか ?

寒く長い夜が明け、朝のぬくもりの中で体が温まった鳥たちは、ぺこぺこのお腹で食べ物を探して活発に動き回ります。それが一番人目につきやすい時でもあります。寝坊の鳥もいますから、あまり早朝に調査しないでくださいね。

05.通勤する途中にもいろいろな鳥を見かけます。このような場合でも調査に参加は可能ですか ?

じっと15分間、集中して鳥を見ることができる場所であれば、通勤路でもかまいません。ただ、不審者に間違われないよう注意して下さい。
2015年の調査からは集計の都合上、「家の庭」、「家のまわり」、「マンションの敷地内」、「町内の公園」の四つに限定させていただきました。鳥をたくさん見つけるのが目的ではなく、おうちのまわりにどんな鳥が来ているかの調査なので、ご理解ください。

06.瞬間最大個体数を調査用紙に書くようにとありますが意味が良くわかりませんので詳しく教えてください ?

たとえば朝8時に調査を始めて、8時5分にスズメが3羽庭に来て、その後2羽が去って1羽になり、8時10分に3羽が加わり4羽になり、8時12分に皆飛び去ってゼロになり8時15分まで変わらなかったら、調査結果のスズメの欄には「4」を記入して下さい。15分間で見た延べ数ではありませんので、ご注意ください。

07.1月中(又は2、3月)は仕事の都合で札幌に居りません。2、3月のみの調査でも構いませんか ?

もちろん結構です。3ヶ月のうち1回の参加でもご遠慮なく調査結果をお寄せ下さい。毎月7日間調査日を設定していますが、その間も、1日から7日まで、可能な範囲で最大限ご参加ください!

08.3カ月分の終えた調査用紙を送るときの締切りは、いつ頃ですか ?

できるだけ3月末までにお願いします。
2015年の調査からは、調査用紙での郵送による受付はしていませんので、ご注意ください。回答用アンケートフォームを使ったネットからの送信のみに限らせていただいています。

09.家族(4人)での参加は可能ですか ?

皆さんが揃って一緒に見るなら、調査結果は1人分にしてください。家族それぞれで日を分担してご参加いただいた場合は、調査用紙にその旨もご記入いただけるとありがたいです。

10.調べた結果はどうするの ?

結果は支部報とホームページで公開します。何年か継続して、札幌と近郊で冬を越す鳥類相の変化も調べる予定です。

11.マンションに住んでいて庭が無いのですが参加できますか ?

地面が見えない高層住宅の場合、ベランダか、窓から見える「飛んでいる」鳥の種類と数を記録していただいても構いません。あるいは、地上まで降りて、マンションやアパートの敷地や近くの町内の公園で見ていただいてもいいですよ。

12.普段はたくさん鳥が来るのに、調査時間には何の鳥も来ませんでした。それでも報告は必要 ?

もちろんです。どんな結果も大切な結果です。無理して調査時間を延ばしたり、たまたま午後に庭に来た種類を含めたりしないでくださいね。

13.悪天候でも調査は必要 ?

もしあなたが家の中から調査していて、外が見える視界があれば調査していただいて結構です。でも窓の外が見えない猛吹雪や、調査場所を屋外にしているなら、無理せずお休みにしましょう。

14.庭木の茂みの中でずっとスズメが鳴いていたのですが、最後まで姿を見ることができませんでした。声の確認だけでも調査結果に含めますか ?

鳴いている鳥の種類と数が明らかな場合は含めていただいても結構です。自信が持てなければ、調査結果に入れないで下さい。

ウェブから送信(庭にくる野鳥)

2014年の調査は終了いたしました。



さっぽろ-庭にくる野鳥の調査-Web

調査結果をウェブから送信します

2014年冬 庭にくる野鳥の調査結果は、ネットから簡単に送れます。
PDFの調査用紙をダウンロードして郵送するよりずっと簡単。試してみてね。

Googleアンケートフォームを使って送信します。

パソコンから送信はこちらから → Googleアンケートフォームへ


スマートフォンから送る場合は、こちらのほうが便利。中身は変わりませんが、鳥の数のところだけ入力しやすくなっています。

スマートフォンで送信はこっち → アンケートフォーム(モバイル版)



QR_Codeあるいは、スマートフォンでQRコードを読み取ってください。

郵送用の調査用紙(庭にくる野鳥)

2014年の調査は終了いたしました。

庭にくる野鳥の調査用紙

調査用紙(PDF)

2014年冬 さっぽろ 庭にくる野鳥調査用紙です。簡単なアンケート形式になっています。

ダウンロードし印刷後に書き込んで郵送で送ってください。あるいは、支部事務所に直接お持ちいただくか、探鳥会などのときに世話人に調査用紙を渡していただいてもけっこうです。郵送の場合は

〒060-0061 札幌市中央区南1条西17丁目 1-14-203
日本野鳥の会札幌支部 庭の野鳥係

まで。
1月分、2月分、3月分まとめて送る場合は、なるべく3月末までに送付してください。(郵送料は自己負担となります、ごめんなさい)

ダウンロードはこちらから → 調査用紙(PDF)

庭にくる野鳥ガイドブック 北海道 冬編



庭にくる野鳥ガイドブック

庭にくる野鳥ガイドブック2015
(PDFファイル 7MB)

初心者向け「北海道の冬には、身近でこんな鳥が見られるよ」というガイドブックができました。

札幌支部では「さっぽろ 庭にくる野鳥の調査」ということで、みなさんの自宅近くにいる野鳥を教えて下さいキャンペーンをやっています。少しでも多くの方に参加していただくため、だれでも庭の野鳥の種類がわかるようにと簡単な写真と解説付きガイドブックを作ってみました。
いままで何となくスズメと違う鳥が来てたなぁと思っていた人も、このガイドブックでその正体がわかるかも。

もちろん、調査には参加できないけど、という人も無料でダウンロードできますので、野鳥を観察してみようかなと思っている人はどんどんご活用ください。。
「冬は寒くて道も滑るから家に引きこもっちゃうんだよね」という人も、「なんか新しい趣味でも始めたいな」という人も、「冬休みの自由研究に、野鳥観察日記なんてどうかな」という人も、まずはダウンロードしてながめてみてね。

うっかり、野鳥を見る楽しさに目覚めてしまった人は、野鳥の会の探鳥会(ぶらぶら公園を歩きながらのバードウォッチング)にも参加してみてください。きっと、もっとたくさんの鳥と出会えますよ。
探鳥会はこんな感じ → 円山公園定例探鳥会 2012年初夏


庭にくる野鳥ガイドブック

庭にくる野鳥ガイドブック(3P クリックで拡大)


現在2015年版がダウンロードできるようになっています。1ページ増えて、全部でA四サイズ4ページになりました。

使い方

ガイドブック使い方-01ダウンロードしたPDFファイルを印刷します。A4サイズ3枚4枚(2015年版)です。
インクジェット専用紙を使うと野鳥の写真もきれいに見られます。プリンター設定でA4サイズ、拡大縮小なし、「インクジェット専用紙」とか[高品位専用紙」にし、印刷設定も「きれい」を選ぶのを忘れずに。

ガイドブック使い方-02もちろん、干し柿など食べながらそのまま眺めてもよし。
ちょっとお散歩に出るときは、四つに折ってたたんでポケットに突っ込んでいってもよし。
さらにオシャレに使いたくて、暇をもてあましている方は・・・

ガイドブック使い方-01カッター(またはハサミ)とホチキスを用意。
まずは縦に二つ折り。

ガイドブック使い方-04四つ重ねて、真ん中の破線で半分に切ります。
(注)包丁じゃないので、左手は猫の手にしなくていいです。しっかり定規を押さえて、手を切らないように気をつけて。

ガイドブック使い方-05真ん中あたりに番号が振ってあるので、順番を揃えて。

ガイドブック使い方-07表紙以外をまとめて、とじる側の端を2ミリくらいテキトーにカットします。紙の厚みがあるので、表紙ではさんだ時に中のページがはみ出さないように、調整するためです。

ガイドブック使い方-08こんな感じ。紙の厚さにもよりますが、おおよそ2ミリくらいで大丈夫。
表紙の方は切っちゃだめだよ。

ガイドブック使い方-09表紙ではさんで、ホチキスで止めたら・・・

ガイドブック使い方-10できあがり!

ダウンロードはこちら → 庭にくる野鳥ガイドブック 北海道 冬編 2015

(PDFファイル 7MB)


写真提供

佐藤義則さん
ハシブトガラス、スズメ、シジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、シメ、ヒレンジャク、ハクセキレイ
山田甚一さん
ハシブトガラ、カワラヒワ
島竹三紀さん
エナガ
野鳥の会札幌支部副支部長 猿子正彦
ハシボソガラス、ゴジュウカラ、アカゲラ
野鳥の会札幌支部幹事 池田憲治
コゲラ、カケス
野鳥の会札幌支部幹事 田中博之
キレンジャク
池上滴さん(URL http://hopisukebird.blog.fc2.com/
ベニヒワ、マヒワ、ウソ、ミヤマホオジロ、アトリ

解説

野鳥の会札幌支部副支部長 猿子正彦


さらに詳しいポケット図鑑がほしい方は、「新・山野の鳥 (野鳥観察ハンディ図鑑)」がオススメです。