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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

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発見と驚きから安堵へ

探鳥の楽しみの一つは字の如く鳥を探す楽しさの中にあると思います。でも、1983年(30年前)6月17日のマガモの事は「居ない」と思っているところへ彼らが現れた発見と驚きでした。

札幌駅近くの創成川は南進、北進の国道五号線に挟まれる様に流れています。半世紀前にはカモなんて来ることはありませんでしたが、当時の古老から「昔は鮭が登ってきたもんだ」と聞いていました。今では古老の域になったadaは「昔はカモなんか飛んで来なかった」と言います。

マガモが札幌都心に現れた私の初認日でしたが、二年後の1985年は道庁池に11羽の雛たちを連れたマガモが現れてニュースになり、東京大手町では12羽の雛たちが親の後について皇居の堀へ道路を横断する姿が明るい話題になりました。

それが切っ掛けのように数年間は札幌の街中のマガモの話題が続きました。大通りのNTT植え込みなどから、道庁池や創成川へ行列をつくって移動する初夏の札幌のマガモたちには、札幌支部から交通安全上に中央署の警察官出動を要請した事もあったと聞きます。今も中心街ではマガモの繁殖が見られますが、市民も馴れて上手な対応をしているようです。

今日(9日)雪降りの創成川にマガモが居ました。あの時のような驚きと感動は有りませんが、今は安堵感に変わっています。