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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

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adaのアルバムから

1980年前後から1990年代にかけて、札幌中心街にマガモの話題が溢れました。1985年5月31日の昼近くに駅前の東急百貨店テラス植え込みから10羽の雛たちを連れたマガモが道庁池へ行進したニュースを鮮烈に覚えています。以後、札幌市庁舎庭の池から、グランドホテルの人工池から、中島公園、豊平川、などから雛たちを連れて中心街に向かうマガモが現われました。現在も数は少なくなりましたが意外な所から現われる事があります。

 1996年5月12日の影像です。大通西4のNTT社植え込みにマガモが巣を造って卵を温めています。前年には同じ行動で道庁池へ移動していて、この年も同じ事が起こりそうです。面白い話題なので今年の様子を映像化しようとテレビ局のクルーが10日間も張り付いています。

この日、狙い通り11羽の雛たちを連れたマガモが道庁池へ行く様子が見られました。

中央警察署の署員も動員され、日本野鳥の会札幌支部も警察から交通安全協力の要請を受けて出動したそうです。

 

 

都会の真ん中で、従来は見られなかった野生の行動なので大きな話題になったものでした。

 

 

1990年前後の道庁前庭には、北の池と南の池を往き来するマガモファミリーの姿が数年に亘って人気を呼んでいました。

前庭が観光スポットとして利用されるようになった現在では、見られなくなっています。


1993年5月31日午後の光景です。札幌市庁舎前の池から5羽の雛たちを連れたマガモが創成川へ向かっているところです。

NHKの前を通過するところです。観光バスのスタッフや修学旅行せいたちがハプニングを楽しんでいる様子が分かります。

1980年代には道庁池の周りのベンチの下から、ポプラの洞から、柳の洞からも雛が出て人々を驚かせたものでした。

1988年5月2日の午前6時50分に、道庁北池のポプラの洞から11羽の雛たちが現われました。このポイントは2年目の繁殖でしたので、同じ時刻の出現の目当てが付いていました。この日、塀の外から待ち構えていてうまく撮影できました。その思い出のショットを次回に連続写真でご覧戴きます。