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野幌森林公園~台風後の紅葉~

野幌森林公園 自然ふれあい交流館 濱本真琴

9月5日未明の台風21号によって多くの木が倒れ、野幌森林公園内の遊歩道が全面閉鎖になりました。10月3日朝から一部を除きほとんどの遊歩道が利用可能になっています。2004年の台風18号でも人工林を主として多くの倒木がありましたが、今回の台風では人工林の被害が多かったのはもちろんですが、天然林や二次林内の広葉樹が多く倒れていたのが印象的でした。倒れた木の中には大木もあり、長い時間を生き野幌森林公園の歴史を見てきた木が横たわっている姿は感慨深いものがありました。倒れた木が多かったものの、強風に負けずに頑張った木々は秋色に染まりました。

野幌森林公園の紅葉は、どちらかというと黄色が多い印象です。もちろんコースや場所によっても違いますが、赤く色づいている木がとても目立って見えるほどです。風で揺れる色づいた葉は、まるでステンドグラスのようにも万華鏡のようにも見え、風が吹く度に色づいた葉がはらはらと舞う姿は、花吹雪のごとく元気づけてくれているようにも感じられます。また、落ち葉となった木々の葉を手に取って身近に楽しむことができるのは今だけの楽しみの一つでもあり、普段は手の届かない葉をじっくりと観察することもできます。

のんびりゆったり紅葉を楽しむ場所でおすすめの一つが、自然ふれあい交流館です。館内の窓際の席が飲食可能になっていますので、お持ちになったお弁当やお茶などと一緒に前面に広がる景色とセットで楽しむことができますよ♪

日ごとに変わる秋の色は、どの瞬間も素敵な場面です。日によって色が深まったり、天候によって色味が変わったり、時間によって光の当たり具合が違ったり、目線によって見えてくる色の種類が増えたりと、まだまだ紅葉を楽しむことができそうです。

ぜひ今だけの景色が彩る紅葉の演出を満喫しにいらしてみてください。

自然ふれあい交流館内

支部報「カッコウ」2018年12月号より