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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

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この羽 だれの?

愛犬と散歩中、近所の庭先で猛禽に襲われたのか散乱している羽を見つけ、幾枚かもらった帰りすがら「胸の毛に茶色があって尾羽か風切羽は黒に白混じりって何だべか?」と、無知な頭で想像する時間がとても楽しい。

帰宅後、原寸大羽図鑑をめくるや早速答えは「シメ」
現物を図鑑にあてると写真上から、P1、P4、P5、P7、P8のよう、解説には『初列風切P1~5の先端は平らで、内弁側が少し切り取られたよう独特の形をしている。(中略)このような形の羽は日本のほかの鳥にはない』とあり、そうなんだ。

文一総合出版「羽原寸写真図鑑」より

こんなシメの姿が頭に入っていれば一発でわかるのに。

亜璃西社「北海道野鳥図鑑」より

それにしても自分で数枚の羽の写真を撮るだけでヒーヒーなのに、「羽原寸大写真図鑑」作製はどんだけ大変か想像も及ばぬの感慨。 ふと根室風露荘に宿泊時の作者高田勝さんのことを思い出す。林大作さんのシメの写真もすばらしい。こんな図鑑のある時代に生まれて自分は幸せ者だ。※写真をクリックすると大きな画像で見られます。