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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

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2017年3月19日手稲山口バッタ塚探鳥会

石狩湾新港やバッタ塚周辺には48基(3基は稼働中)もの巨大な大型風力発電用風車が建設される予定です。

石狩湾周辺の発電用風車位置図

石狩湾周辺の発電用風車位置図

そのため、周辺に生息する野鳥たちにバードストライク(衝突死)や生息地の消滅など大きな悪影響を及ぼす危険があり、強く反対をしています。

日本野鳥の会の調べでは国内でオジロワシ、オオワシが既に40羽以上が発電用風車の犠牲になっています。また、他の鳥たちも300羽以上が衝突死しています。

ましてや、ここ石狩周辺部は旅鳥たちの重要な渡りの中継地でもあり、通過コースにもなっています。

このままですと鳥たちにとって死を招く危険極まりない場所となることが予想されます。
ここで作られた電力は北海道や地元には、いっさい還元されず、直接、本州方面へと送電(売電)されるとのことです。

このように石狩の貴重な自然や動植物に壊滅的な打撃を与えるだけでなく、他にも低周波による人間への健康被害も、大いに心配されています。

多くの問題を抱えたまま、建設されようとしています。

私たちは大型風車建設反対を兼た野鳥生息調査を10年ほど前から実施してきました、近くにある史跡から名前をいただいて「バッタ塚探鳥会」として行っています。

今年の春も、どのような野鳥たちが観察されたのか、ご覧ください。

まずは新川河口部に浮かぶカモたちとその飛翔の様子です。

順にコガモ、マガモ、ホシハジロの飛翔シーンです。

コガモの飛翔  Sさん撮影

コガモの飛翔 Sさん撮影

マガモの番い飛翔 Sさん撮影

マガモの番い飛翔 Sさん撮影

ホシハジロの飛翔 Sさん撮影

ホシハジロの飛翔 Sさん撮影

この日は天気も良く、ダイサギの大きな群れ(2,30羽)が観られ、

その優雅な姿が我々の頭上を超えていきました。

優雅なダイサギの飛翔 Sさん撮影

優雅なダイサギの飛翔 Sさん撮影

渡りの今の時期だけ観察されるカンムリカイツブリ。今回も、しっかりと観られました。潜水して魚を捕え食します。

カンムリカイツブリ 

カンムリカイツブリ

今日一番のハイライトは、このノスリです。

ノスリ樹上にて Sさん撮影

ノスリ樹上にて Sさん撮影

4、50mさきの梢に30分以上も止まり、ゆっくりと観察できました。

ありがとさん・・・です。

ノスリをしっかりと観察できました

ノスリをしっかりと観察

 

今回も貴重な画像を快く提供していただいたSさん、大変にありがとうございました。

2017年3月19日 手稲山口バッタ塚探鳥会

  • ヒドリガモ
  • マガモ
  • コガモ
  • ホシハジロ
  • キンクロハジロ
  • カワアイサ
  • カンムリカイツブリ
  • ウミウ
  • アオサギ
  • ダイサギ
  • オオバン
  • オオセグロカモメ
  • トビ
  • オジロワシ
  • ハイタカ
  • オオタカ
  • ノスリ
  • アカゲラ
  • ハシボソガラス
  • ハシブトガラス
  • ヒガラ
  • ツグミ
  • スズメ
  • ハクセキレイ
  • シメ

合計:25種天気:快晴

石狩湾に建設予定の大型風力発電施設の問題点については支部報カッコウ2017年3月号に掲載していただいた安田秀子さんの文章が参考になります。

大型風力発電事業の計画(1) 安田秀子さん 支部報カッコウより転載

石狩湾の大型風力発電事業の計画(1) 安田秀子さん 支部報カッコウより転載

大型風力発電事業の計画(2) 安田秀子さん 支部報カッコウより転載

石狩湾の大型風力発電事業の計画(2) 安田秀子さん 支部報カッコウより転載

大型風力発電事業の計画(3) 安田秀子さん 支部報カッコウより転載

石狩湾の大型風力発電事業の計画(3) 安田秀子さん 支部報カッコウより転載

大型風力発電事業の計画(4) 安田秀子さん 支部報カッコウより転載

石狩湾の大型風力発電事業の計画(4) 安田秀子さん 支部報カッコウより転載