手稲山口バッタ塚草原探鳥会
☆はじめに
2011年3月福島での原発事故は日本の国そのものが崩壊寸前まで行った恐ろしい事故でした。その時に放出された放射性物質や現在も出し続けている放射性廃棄物により、周辺に生息する鳥たちにも異変が徐々に進行してきています。
こういった調査情報から日本野鳥の会では原子力発電からの完全撤退を明確に打ち出しました。それに代わる代替エネルギーの一つとして、自然エネルギーの確保は欠かせない課題となっています。しかし、問題も山積しています。その一つである風力発電も風車に衝突して死亡したオジロワシ、オオワシが31羽にもなっています。これに他の鳥もプラスすると分かっているだけで114羽が風車で死亡しています。この数字が全体数の一部と考えると種によっては絶滅まで行くことも考えられ、衝突死回避に向けて知恵を絞ることが大きな課題の一つになっています。
☆バッタ塚探鳥会のきっかけ
ここや近場の石狩湾新港、その海上など併せて70基以上もの巨大な発電用風車を建てる計画が進行中であり、野鳥の会では鳥たちの飛行ルートや生息地と一致しない場所に建てるように要請していますが空を自由に飛ぶ鳥たちにそんな場所などあるはずが無いのが現実です。影響の少ない場所を調べる調査をも兼ねて探鳥会を実施しています。今回観察できたのは30種でした。しかしながら今回の観察のメインである新川河口域は水上バイクが何台も凄まじい音を立てて、上流下流を行き来し、さながらボートレースを行っているようです。川面を走り周るため水鳥類は全く見られず。河川敷内で子育て中の小鳥類(コヨシキリ、ホオアカ、ノビタキなど)も落ち着かないようでした。止めさせる訳には行かないものかと思った次第です。
今回の写真はモズ、ホオアカ、カワラヒワとノビタキです。
提供していただいたのは内山英晋さんです。
貴重な写真をありがとうございました。
2013年7月28日 手稲山口バッタ塚探鳥会
- マガモ
- キジバト
- アオバト
- アオサギ
- イソシギ
- ウミネコ
- オオセグロカモメ
- トビ
- モズ
- ハシボソガラス
- ハシブトガラス
- シジュウカラ
- ヒバリ
- イワツバメ
- ヒヨドリ
- ウグイス
- エゾセンニュウ
- コヨシキリ
- コムクドリ
- クロツグミ
- ノビタキ
- ニュウナイスズメ
- スズメ
- ハクセキレイ
- カワラヒワ
- ホオアカ
- アオジ
- ウミウ
- ハリオアマツバメ
- ムクドリ
合計:30種