*

Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

Home

今日も期待は肩透かし

3月25日気温9℃微風快晴の東区モエレ沼公園へオジロワシを見に出かけました。公園を囲むような馬蹄形の沼の水面は想像通り雪に覆われていましたが、数ヶ所ある水門の近くの水面が出ている周りにはこの頃からワシやアオサギなどが居る事が多いのです。モエレ沼でのオジロワシはカッコウ誌上や鳥日和で何度かご紹介しています。公園の水郷西大橋からの光景ですが、雪上にも上空にもワシの姿は有りませんでした。街路灯に2羽の鳶がいました。この雰囲気はこれから子育ての準備をしようというカップルを想像させました。

積雪は場所によってはまだ1mを越して雪面は固く締まっていましたが緩い所も有って、ツボあし歩行では油断はできません。スノーシューならば楽々歩行が出来る状態です。遊歩道は4月半ばまでには除雪されますが、沼の氷が解け落ちてしまう4月初旬を過ぎる頃には鷲の姿はほとんど見られないようでモエレ沼の鷲見は沼の氷が落ち始める3月末から4月初旬です。その後は鴨や鷺たちで賑わいます。遊歩道で雪を踏み抜いて靴に入った雪を出している若い女性です。片あし立ちでバランス出来る作業は流石です。私はこの芸当はもうできませんので、うらやましい光景です。でもスニーカー風の短靴でこの時期に来園するというのも都会の公園ならではですね。ガラスのピラミッドがある東大橋側からの入園ですと、この靴でもなんとかなりそうです。

公園に来る鷲を見たくて今日も来たという近所のお二人に訊くと、今日も数か所ある水門近くの雪面にも鷲やアオサギは居ないという情報で私は踵を返しました。2月に行われた札幌支部の鷲タカ調査では、市内を流れる豊平川などでも観察されていたそうですが、今日のような肩透かしがあって次に期待が凝縮されるバードウォッチングのような気もします。