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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

北海道主要樹木図譜

  • 覆刻 北海道主要樹木図譜 宮部金吾・工藤祐舜著/須崎忠助画
    【昭和田年】北大図書刊行会 四六4倍判・図86葉・解説320頁
  • 普及版【昭和61年】B5判・187頁
北海道主要樹木図譜
北海道主要樹木図譜

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宮部 金吾 工藤 祐舜
北海道大学出版会
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現在購入できるのは、普及版だけのようです。
ちなみに『覆刻/北海道主要樹木図譜』は定価:56,700円。北海道大学出版会では、「品切・重版未定」となっています。

普及版の解説から引く。「大正2年(1913年)北海道庁は『北海道主要樹木図譜』の刊行を企画し、時の東北帝国大学農科大学(現・北海道大学)教授宮部金吾、同助教授工藤祐舜両博士にその作成を委嘱、作画を北海道庁技手須崎忠助に命じた」また「この図譜は大正9年から昭和6年までの12年間にわたって刊行された」
「いずれにせよ、人と時間と技術を惜しむことなく注ぎ込んで完成させることができた本書のような図譜は、もう二度と生まれることはないかもしれない」
「原著は昭和59年に原サイズのまま覆刻されて好評を得たが、愛蔵版としては見事であっても、実用的にはいささかの不便を免れなかった」それで普及版が出版されたのだというが、解説のリライト部分がかなり省略されている。ぐうぜん聞いた「シナノキ」の解説を較べてみる。

原著では「しなのき 用途。材ハ軽柔、帯黄白色ナリ。燐寸ノ軸木ニ賞用セラレ又安価ナル下駄材トス。荷作箱及樽ヲ作ルニ用ヰラル。アイヌ並ビニ山民ハ、ソノ繊維ヲ今日モ尚縄ノ製作ニ用フ。樹ハ庭園樹トシテ賞観スベク、又養蜂用トシテ価値あり」

これが普及版では「かつては樽材などに用いられた。繊維は強い」となり、まことにもって味気なし。

また原著にあるアイヌ名も削除されているのは残念だ。「実用的にはいささかの不便」とあるが、復刻版を体重計で測ったら確かに7.3キロもあるのだった。

カッコウ 2012年7月号より

中島公園、秋

札幌市内、中島公園も秋たけなわです。

会員の、山田甚一さんから素敵な映像が届きました。

都会のオアシスです。

カモたちもゆーーーーったり。

【撮影は、会員の山田甚一さんです】

業平さんの一節を思い出しました。

  ・・・・・・・・・・・からくれなゐに 水くくるとは

 

西岡水源池定例探鳥会 雨 決行

雨・風 西岡水源池

雨・風 西岡水源池

何ぼ何でもこの雨と風でやって来る参加者はいないでしょうと、支部長と「今日は中止中止」と企みましたが、来るわ来るわ、結局ちょっとまともでない方々の総勢は、15名となりました。

傘をさしながらの双眼鏡はつらい

傘をさしながらの双眼鏡はつらい

 

 

 雨が上がったなと思いきや、嫌がらせのようにザザザザーとまた雨が降る繰り返しに、とうとう降参、結局11時に取り合わせを始めました。しゃあないか。

 

 

 

ハシビロガモ

ハシビロガモ ♀

森の中はカラ類など、地味な感じでしたが、池は良かった。キンクロハジロ。カワアイサ♀、ウミアイサ♀、カイツブリ、オシドリなど、写真はハシビロガモ♀教えてもらわなけりゃマガモ♀と見過ごしてしまうところだった。反省。

ウミウ

ウミウ

 ウミウの人気はいまいちですが、たまにはちょっとじっくり見てあげてね。

2012年11月4日 西岡水源池定例探鳥会

  • カイツブリ
  • ウミウ
  • オシドリ
  • マガモ
  • ハシビロガモ
  • キンクロハジロ
  • ウミアイサ
  • カワアイサ
  • トビ
  • アカゲラ
  • コゲラ
  • ヒヨドリ
  • エナガ
  • ハシブトガラ
  • ヒガラ
  • ヤマガラ
  • シジュウカラ
  • ゴジュウカラ
  • ハシブトガラス

合計:19種

カワセミ

カワセミ お久しぶり

集合時間前に、池の様子を見に行きましたところ、カワセミ♂とお会いでき、 うれしかった。

2012年11月4日 西岡水源池定例探鳥会

2012年11月4日 西岡水源池定例探鳥会

  • カイツブリ
  • ウミウ
  • オシドリ
  • マガモ
  • ハシビロガモ
  • キンクロハジロ
  • ウミアイサ
  • カワアイサ
  • トビ
  • アカゲラ
  • コゲラ
  • ヒヨドリ
  • エナガ
  • ハシブトガラ
  • ヒガラ
  • ヤマガラ
  • シジュウカラ
  • ゴジュウカラ
  • ハシブトガラス

合計:19種

モエレ沼カモかも・初心者探鳥会

11月3日文化の日恒例のモエレ沼探鳥会です。

生憎のお天気でしたが、熱心なみなさんが集まりました。

オオバンが採ってくりゃ、ヒドリガモが待ってる。

オオバンのそばにはちゃっかりヒドリガモが付きまとっています。

帰り道の芝生には、風格を漂わせた(かな?)トビ

【撮影は、幹事のMさんです】

確認鳥種は

2012年11月3日 モエレ沼公園

  • ヨシガモ
  • ヒドリガモ
  • マガモ
  • コガモ
  • ホシハジロ
  • キンクロハジロ
  • ミコアイサ
  • カワアイサ
  • ミミカイツブリ
  • キジバト
  • カワウ
  • オオバン
  • トビ
  • カケス
  • ハシボソガラス
  • ハシブトガラス
  • ハシブトガラ
  • ヒガラ
  • シジュウカラ
  • ヒヨドリ
  • ムクドリ
  • ツグミ
  • カワラヒワ

合計:23種

2012年11月3日 モエレ沼公園

2012年11月3日 モエレ沼公園

  • ヨシガモ
  • ヒドリガモ
  • マガモ
  • コガモ
  • ホシハジロ
  • キンクロハジロ
  • ミコアイサ
  • カワアイサ
  • ミミカイツブリ
  • キジバト
  • カワウ
  • オオバン
  • トビ
  • カケス
  • ハシボソガラス
  • ハシブトガラス
  • ハシブトガラ
  • ヒガラ
  • シジュウカラ
  • ヒヨドリ
  • ムクドリ
  • ツグミ
  • カワラヒワ

合計:23種

円山公園、秋

秋の夕日に 照るやまもみじ

会員の、山田甚一さんから素敵な映像が届きました。

濃いも薄いも かずあるなかに

赤や黄いろの 色さまざまに

山のふもとの ♪すーそーもーようー♪

【撮影は、会員の山田甚一さんです】 

札幌大通公園、秋

札幌大通公園の秋景色です。

会員の、山田甚一さんから素敵な映像が届きました。

ハトさんたちも、リラックス、リラックス。

小春日和のひとときです。

【撮影は、会員の山田甚一さんです】

礼文島の自然に学ぶ

北海道ボランティア・レンジャー協議会
道場 優(どうじょう まさる)

 豊かな海の幸と自然に恵まれた北の果ての島、礼文島。そこが私のふるさと。

 春から秋までの季節、蒼く澄んだ海のそばに色とりどりの高山植物が咲き乱れる島。たくさんの野鳥が子育てに渡って来て、多くの鳥が渡りの途中に一休みしてゆく。名峰利尻山が海を隔てて望まれる絶好の展望の島でもある。

 退職をしてこの数年、礼文島で春から夏の間フラワートレッキングガイドの仕事をしている。ガイドをしてみて、改めてふるさとの自然のすばらしさと、そこに生きる貴重な生物たちに感動をすること大である。

 礼文島は、四季折々に咲き乱れる高山植物の島として全国的に有名だが、本来、高山植物は本州では2500メートル以上の高山地帯にしか咲かない植物である。それが礼文島では海抜ゼロメートルから分布する。

 なぜ海抜ゼロメートルから咲くかというと、礼文島は約260万年前から何度も訪れた氷河期に海面が低下して大陸と陸続きとなったり、島となったりを繰り返してきた。最後の氷河期が終わる約1万年前から、南下してきた寒地植物たちは島となった礼文島に隔離されたという。

 夏の島を覆う霧が低温と海霧の水分で高山植物を育み、冬の強烈な季節風が雪のない厳しい生育の場所をつくる。この厳しい気象条件がなければ高山植物は生きられないという。これは今も高山で生き抜く高山植物と同じ条件だったのである。

 礼文で過ごしてみて知ったことは、その遥か昔の自然の厳しい気象条件が今も営々とあるということだった。そして、そこに生きる人間の営みもまた今もある。

 礼文島は縄文時代の遺跡が残る島。擦文文化・オホーツク文化の遺跡、そしてアイヌ文化の遺跡が発掘される島でもある。その遺跡の海岸や丘陵地帯の上に今も高山植物が咲き乱れ、そのそばでコマドリやノゴマやベニマシコがしきりに鳴いている。その光景は遥か昔から変わらない。昔の人々もこの花を見、この鳥の声を聞いていたのかと想像すると、何とも言えない不思議な思いに駆られる。

 礼文を訪れる人たちは、そこに咲く高山植物の花々や野鳥を見て、その美しさや鳥の声に感動し、島内を歩き楽しんでいる。しかし、この花々の過酷な生息の条件や、今ここに在る花々の遙かなる歴史、そして、その生態までは知らずにいる。また、遥かに遠い時代の人々の営みを知る由もない。

 ふるさとで生活をしてみて、礼文島の自然から学んだことは、礼文島を訪れる人たちに高山植物を紹介する活動の大切さとともに、自然の中で生きる多くの生き物(人間を含めて)の生態と歴史を、これからも心して伝えていかなければならないということだった。

支部報「カッコウ」2012年11月号より

カラーだからこそ分かる情報

カッコウ11月号にある写真をカラーで見てもらう鳥日和はいいですね。カラー写真だからこそ分かる情報は鳥の世界でも意味があります。モノクロでは赤も緑も似た黒色で表現されますね。

写真家の大橋弘一さんは、自然界にあそぶ鳥をスタジオ写真にすることも出来る職人であると思います。背景を書割(スタジオでは背景の模様など)と見て、鳥のポーズを撮影技師の掛け声の瞬間につなげるイメージです。11月号の鳥もそのように見ると興味が湧きます。

メジロが好きな桜にヒヨドリやツグミが好きな蔦が絡まっていますが、桜の木は迷惑がっているのでしょうね(写真左)蔦の配色の妙を盛秋の街角で見ました(写真右)