野鳥の会札幌支部の概要
野鳥の会札幌支部とは
札幌支部は1977年に設立されました。支部というのは、(財)日本野鳥の会の会員がそれぞれの地域で活動するための民間団体です。
1992年には独立した事務所をもち活動しています。運営のほとんどは会員のボランティアでささえられています。
会員数はおよそ600人です。
野鳥の会札幌支部の目的は
生きものは、生きるために必要な環境(森や川や湿原や干潟など)が失われてしまうと、その場所では生きていけなくなります。私たちは野鳥の観察をとおして、生きものの生息環境を守ろうとしています。野鳥にとってよい環境があることは私たちにも住みやすい環境といえるのではないでしょうか。
また同じ思いをもっている会員同士の親睦・交流をはかることも大切にしています。
そのためにこんな活動をしています
- 広報・普及
- まずは野鳥を見てもらおうということで、探鳥会(バードウォッチングの会)を年間40回ほど開催しています。双眼鏡や図鑑がないはじめての人でも野鳥を楽しく観察できるいい機会です。気軽に参加してください。
野鳥に興味をもってもらおうと、1997年には野鳥の声を録音したCDを制作し、札幌市内すべての小中学校に寄贈しました。
また身近な自然環境を守るためのシンポジウムも開催しています。会員になると年6回会報(16ページ)が届けられます。
- 調査・保護
- 調査…あなたは最近カッコウの声を聞きましたか。札幌市のシンボルバードでもあるカッコウは市内で激減しています。どこにどれくらいいるのかを調べ公表しています。カラスや近年増えているカモメについても、基礎的な調査を始めました。また西岡公園と円山公園では毎月探鳥会を積み重ねており、身近な自然環境のモニタリングにもなっています。
保護…1984年におきた西岡公園のボート場問題では、いちはやく反対を訴え未然にふせぎました。自然環境を保全するためには、他の団体とも協力して関係機関と話し合いをおこなっています。
このような活動をささえるのは会員です。あなたも一緒に参加してみませんか。
札幌の野鳥について
- 札幌には何種類の鳥がいるのですか?
- 残念ながら正確な数は把握できていません。しかし、北海道全体でおよそ400種、石狩管内では230種ほどが記録されています。札幌には海がありませんので、海鳥などを除いても、180種類以上になるものと思われます。 あなたも一緒に調べてみませんか。
- 野鳥の姿を見たり、声を聞くにはどうすればいいのですか?
- 山野や水辺など、鳥のいるところへ行きましょう。しかし、はじめはやはり探鳥会などの行事に参加して、ベテランに教えてもらうのが一番です。
日本野鳥の会札幌支部では、年間40回ほどの探鳥会を開催しており、どなたでも気軽にご参加いただけます。
- 札幌市の鳥「カッコウ」の声を聞かなくなったような気がするのですが?
- カッコウには、モズなど他の鳥の巣に卵を産む特殊な生態があります。最近は郊外がどんどん市街地になり、カッコウが卵を産みつける鳥も少なくなっていますから、この結果としてカッコウも減っていると考えられます。
札幌支部訓
カネのある奴はカネをだせ
知恵のあるヤツは知恵をだせ
何にもないのは汗をだせ
初代である土屋文男支部長の含蓄のあるフカーイお言葉。
Submitted on: 2012年9月15日 投稿者:sapporo-wbsj