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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

ハマシギ

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8月末、石狩の浜で見かけたハマシギです。
お腹にまだ夏羽の名残の黒い羽が見られます。
波打ち際でチョコチョコとせわしく歩きながら、砂の中に 口ばしを入れて餌を探していました。
今はかなり南下して、お腹の黒味も取れたことでしょう。



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カワビタキの越冬初確認

日本の野鳥図鑑には載っていない野鳥がやって来ました!

1月に市民の方から北区の水辺で撮影したのですが「この鳥は!何でしょうか」と写真付きで問い合わせがありました。

カワビタキ-1
カワビタキ-2

写真は尾羽全体が鮮やかなオレンジ色で、体は鉛色に少し青を混ぜたような美しい野鳥でした。日本の野鳥ではないと判断した事務局はアジアの図鑑から探り当て、カワビタキの雄であると判明しました。インターネットで検索すると台湾、韓国まで出掛け、見に行くほど人気の野鳥である事も分かりました。
日本での確認は数年前に雌(尾の付け根が白い)が山口県で確認されています。

カワビタキ-3
カワビタキ-4

貴重な情報と写真を寄せて頂いた渡辺昌樹さんに感謝いたします。

リンク:「あなたは北海道の生物や生態系のこと、 どのくらいご存知ですか?」

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札幌大学法学部の早矢仕有子先生のゼミで、北海道の「生物多様性」と、シマフクロウなどの「絶滅危惧種」についての意識調査を実施しています。
ウェブアンケートでの調査ですが、幅広くデータを集めるために野鳥の会札幌支部からもリンクいたします。

結果は、北海道の生物多様性保全に有効活用されます。アンケート期間は2014年3月末日までの予定です。ぜひご協力をお願いします。


あなたは北海道の生物や生態系のこと、 どのくらいご存知ですか?

http://hukurouzemi.web.fc2.com/

2014年 新年のごあいさつ

日本野鳥の会札幌支部 支部長 山田三夫

 あけましておめでとうございます。会員のみなさまはどのような新年を迎えられたことでしょうか。先の冬は記録的な降雪と積雪であったことからも、本年の気象状況が気になるところです。

 12月号でお知らせしましたように、札幌支部ではこの冬「さっぽろ 庭にくる野鳥の調査」を実施します。この調査は「都市部の住宅地は、見られる鳥の種類が少ないうえに、普通種がほとんどで研究者やバードウオッチャーに注目されなかった結果、『普通の鳥』の動向は意外なほど記録されていない。札幌市や周辺に住む市民が、自宅の庭や近くで見られる鳥の種と数を記録する市民参画調査ができないだろうか」という早矢仕有子札幌大学教授の提唱がきっかけとなっています。
記憶に新しいところですが2005年から06年の冬期間にスズメが大量死したことがありました。スズメは繁殖期には縄張りをつくり営巣するため観察しやすいのですが、冬のあいだは大小の群れをつくり広い範囲で動いているためか、その生息状況はなかなか分かりにくいとも言われています。スズメばかりでなくヒヨドリやカラ類は住宅地にどれくらいいるのだろうか。今からわくわくするような調査結果になるのではと期待しているところです。
札幌支部の会員のみなさまは、ひとりでも多く参加していただけるようお願いいたします。またインターネットを通して広く市民によびかけておりますので友人・知人の方にもぜひお声をかけていただけたらありがたいことです。

 我が家の庭のナナカマドも今年はたわわにみのっており、さてどんな鳥がやってくるのか楽しみです。どうぞ今年もみなさまと鳥たちにとってよい1年でありますように。

2014年 元旦

コウライウグイスが来ていました

今年の春は不思議な事に珍鳥が数種類やって来て、たくさんの方々から情報をいただきました。有難うございました。

コウライウグイス

紹介が遅れましたが5月末に北区の公園に、見た事の無い野鳥が来たと写真を市民の方から送って頂きました。
それは黄金色に輝く!コウライウグイスの♂では有りませんか。まあー!美しい。
1日ほど公園に留まり、軌道修正をしてたぶん大陸へ向ったと思われます。
情報提供の渡部さん、ありがとうございました。

ジュウイチの幼鳥

5月26日に豊平区の西岡水源池にジュウイチの幼鳥が現われました。
昨年生まれ!かな?。なかなか見ること、聞くことのない野鳥なので、事務局も興奮気味で対応。
遥か昔、豊平峡へ向う旧登山道の対岸からジュウイチ、ジュウイチ・・・と鳴いていた事を思い出しました。

ジュウイチ
ジュウイチ
ジュウイチ

俳句の世界では別名のジヒシンチョウ(慈悲心鳥)で夏の季語とか。

情報を寄せて頂いた札幌在住の佐川さん有難うございました。

ノビタキ 今シーズンの初見です

会員のTさんからカラフルな野鳥の写真が届きました。

今日は屯田遊水池へ行ってきました。そうしたら、もう(※私としては)ノビタキがいました。イオンに近いところの橋からサイクリングロードを走っていたら木の枝に止まって鳴いていました。
昨日=15日は前田森林公園で、「オオマシコ」、「ルリビタキ」、「ミヤマホオジロ」、「アカウソ」を見ることができました。特にオオマシコはベニマシコとは少し違うピンク色で、きれいで、しかも長時間地面で採餌するところを見られたので感激でした。
アカウソ残念ながら帰宅してカメラチェックするとピンぼけでした。

ミヤマホオジロ

ミヤマホオジロ

オオマシコ

オオマシコ

ルリビタキ

ルリビタキ

ノビタキ

ノビタキ

ホシムクドリ・ギンザンマシコ!

ギンザンマシコ

ギンザンマシコ

北区会員のS宅の窓から、ホシムクドリ・ギンザンマシコが見られたと報告がありました。

いつも窓からバードウオッチングを楽しんでいるSさんですが、1月にギンザンマシコ、2月にはホシムクドリとド!珍鳥が続けてやって来たのにはビックリ。
毎日早々に雪よけを終わらせ、窓から外を眺め、今度はどんな野鳥が現われるか目が離せないと話していました。

ホシムクドリは図鑑によると数少ない冬の渡り鳥として九州、沖縄に渡来すると書かれています。寒くて雪の日が多い札幌での越冬は辛そうですね。

ホシムクドリ

右がホシムクドリ(クリックで拡大)


ホシムクドリ

ホシムクドリ


ホシムクドリ

ムクドリとホシムクドリ

鳥の羽で鳥をつくる

デジタルバードウォッチング 連載第4回

野鳥が好きな人なら、よく公園などで落ちてる羽毛を拾ったりするよね。ポケット図鑑に挿んだままになっていたり、フムフム羽ってこうなっているのかとじっくり観察したり、いっぱい集めてコレクションしたり。
今回は、アートな目で見ると羽毛もこんなになっちゃうという事例。

Cut Feather-1

羽毛を細かく切り抜いて鳥の形を作っています。繊細。
作っているのはワシントンのアーティスト、Chris Maynardさん。どうやってこれだけ細かい作業をやっているかというと、眼科手術用のはさみ、鉗子、拡大鏡を駆使しているようです。やっぱり普通のカッターやハサミじゃ無理か。

Cut Feather-2Cut Feather-3Cut Feather-4

指先の器用さに自信のある人、挑戦してみます?

URL:http://www.featherfolio.com/
このサイトの中の 「Cut Feather Shadowboxes」のページに作品が沢山並んでいます。

冬にジョウビタキ

会員のSさんから珍鳥の情報が届きましたのでお知らせします。お正月早々Sさん宅の餌台に冬としては珍しくジョウビタキの♀がやって来たそうです。
ここからはSさんからのお便りです。

「今日も自宅の餌台に11種類の野鳥が訪れております。窓越しですが、この寒波に関係なく室内からバードウオッチを楽しんでおります。ここ1カ月前からジョウビタキのメス一羽がこのごろ では単独で日に4回 から5回訪れてくれて目を楽しませてくれています。ジョウビタキのメスの特徴である全体に灰褐色と下尾筒の赤橙色そして次列風切基部の白斑がとても目立ちます。何よりもアイリングがとても目立ち愛らしさを伝えてくれております」

ジョウビタキ

ジョウビタキ(Sさん撮影)