野鳥のヒナを拾わないで
春から夏にかけては、野鳥たちの子育ての季節です。巣立ったばかりのヒナたちは、しばらくの間、親鳥と行動しながら飛び方やエサのとり方を身につけていきます。この時期、まだ上手に飛べないヒナが、地面に降りていることがあります。つい手を差しのべたくなりますが、親鳥が必ず近くにいるので、手を出さずにその場を離れてそっと見守ってください。それが野鳥たちへの「子育て応援」につながります。
「ヒナを拾ったがどうしたら良いか分らない」といった問い合わせが毎年、この時期に支部に舞い込みます。誤って保護されたため親鳥と引き離され、行き場のなくなったヒナが後を絶ちません。日本野鳥の会では30年以上にわたり、「ヒナを拾わないで!! 野鳥の子育て応援キャンペーン」を継続し、ポスターの掲示などで広く呼びかけています。
ヒナを見つけてもそっとしておくように会員の皆さんのご理解、ご協力をお願いいたします。
札幌周辺の野鳥の保護等については、北海道石狩振興局(Tel011-204-5825)が対応窓口になっています。ただし振興局でも、傷ついた野鳥やヒナなどは自然のままに任せる方針なので、「そのままにしておいて」と指導されることが多いようです。
投稿日:2025年7月8日 投稿者:sapporo-wbsj






