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Sapporo Chapter Wild Bird Society of Japan

鳥の羽で鳥をつくる

デジタルバードウォッチング 連載第4回

野鳥が好きな人なら、よく公園などで落ちてる羽毛を拾ったりするよね。ポケット図鑑に挿んだままになっていたり、フムフム羽ってこうなっているのかとじっくり観察したり、いっぱい集めてコレクションしたり。
今回は、アートな目で見ると羽毛もこんなになっちゃうという事例。

Cut Feather-1

羽毛を細かく切り抜いて鳥の形を作っています。繊細。
作っているのはワシントンのアーティスト、Chris Maynardさん。どうやってこれだけ細かい作業をやっているかというと、眼科手術用のはさみ、鉗子、拡大鏡を駆使しているようです。やっぱり普通のカッターやハサミじゃ無理か。

Cut Feather-2Cut Feather-3Cut Feather-4

指先の器用さに自信のある人、挑戦してみます?

URL:http://www.featherfolio.com/
このサイトの中の 「Cut Feather Shadowboxes」のページに作品が沢山並んでいます。

ネットラジオで1日中鳥の声を聞く

デジタルバードウォッチング 連載第3回

今回ご紹介するのは、インターネットラジオです。

中学生の頃、短波放送で世界のラジオ局を聞くのが流行っていました。当時、BBCのビッグベンの鐘の音やラジオ・オーストラリアのワライカワセミの鳴き声を楽しみに聞いていた人も多かったと思います。私も部屋で一人聞き耳をたてながら、ワライカワセミってどんなセミなんだろう?(てっきりセミだと思っていた)と遠い海外に思いを馳せていました。

最近ではラジオのスイッチを入れることも滅多に無くなりましたが、ネットラジオはよく聞いています。「インターネットラジオ」で検索するとたくさんのラジオ局がヒットします。便利になったものです。
ネット環境があればどのパソコンでも聞けますが、私は、iTunesの「ミュージック」>「ラジオ」で聞いています。英語ですが世界中のラジオが登録されていて、実に様々なジャンルの音楽が聞けるようになっています。

ず~っとビートルズだけを流し続けている局とか、クラシック、ジャズ、ロック、年代別ヒット曲など特定のジャンルに絞って曲を流しているのが特徴です。ネット版有線放送みたいな感じでしょうか。私は仕事をしながらBGMとして聞いています。

そんな中に一体何を考えているのか、一日中鳥の鳴き声だけを流しているラジオ局を発見しました。「birdsong radio」と「Brazilian Birds」です。朝から晩まで野鳥だけ。海外の放送なので日本で聞く鳥の鳴き声とは、ちょっと違う感じもしますが、鳥好きの人のBGMにはいいかも。
ただしあまりマニアックな人は、「この声は何々だ」とか「日本の何々とは鳴き方が違うぞ」とか、いろいろ考えて仕事の効率が落ちそうだからやめたほうがいいかもしれません。


Birdsong Radiobirdsong radio
http://www.birdsongradio.com/
小鳥たちの夜明けのコーラスです。

iTunesは、「ミュージック」>「ラジオ」>「Ambient」>「Birdsong Radio」です。


ウェブサイトでも聞けますが、↑ 再生用のプレーヤーをサイトに埋め込めるようになっていたので、試してみました。再生ボタンを押すと聞けます。


Brazilian BirdsBrazilian Birds
http://www.brazilianbirdsradio.com.br/
こちらは、ブラジルの小鳥さんたち。
ウェブサイトを開いて、サイトタイトルの少し下にある「Click here to open player」をクリックすると聞けます。

iTunesは、「ミュージック」>「ラジオ」>「Ambient」>「Brazilian Birds」


ちなみに、当時セミだと思っていたワライカワセミは、20数年後にオーストラリアで実物を見ることが出来ました。でかくてヌイグルミみたいなカワセミでした。

鳥型ロボット SmartBird

デジタルバードウォッチング 連載第2回

本日ご紹介するのは、ちょっと前のネタですが、Festoというドイツに本拠地を置く空気圧機器の世界トップメーカーが作った鳥型ロボット SmartBird です。

アトムから始まって、鉄人28号、マジンガーZ、ドラえもん、ガンダム、エヴァンゲリオンと日本は数々のロボットを作って来ましたが(あれ、みんなアニメか)もちろん外国でもロボットは作られています。

ホンダのアシモを初めて見た時、ロボットらしからぬ滑らかな動きにびっくり仰天したものでした。
このSmartBirdも実に滑らかな動きで、文字通り鳥のように空を飛びます。

カモメに似せたSmartBirdは、翼を上下に動かすと同時に角度をつけて翼をねじることで鳥のように飛ぶのだそうです。

このロボットの研究テーマは少ないエネルギーでいかに効率的に動かすかということのようで、そのために動物を真似た動きを追求しているのですね。
日本の家電メーカーも最近は生物の体の仕組みを模倣して効率を上げることに熱心ですが、Festoも生物型ロボットをいろいろ作りながら、その仕組を探求しているのでしょう。

この会社は、他にも鳥系では水中を泳ぐペンギン型ロボットや優雅に空中を飛ぶペンギンロボット(こちらは翼で飛んでいるのではなく、気球に付けた翼で動きを制御しているだけ。)などいろいろ作っています。

その他のロボット

  • Festo:Festo本社のウェブサイトです。
  • SmartBird – bird flight deciphered:SmartBirdの詳細はこちら。
    特に「Making-of」の動画はちょっと長いですが、ゼロから始めた製作過程が面白いです。また、地面から羽ばたいて飛び上がる場面にはちょっとびっくり。このくらいの羽ばたきで浮き上がるってことは、よほど効率の良い空気の捉え方をしてるんでしょうね。

さえずりナビ

デジタルバードウォッチング 連載第1回

IT(情報技術 ー この言い方もう古いかな)を駆使してインドアでも野鳥を楽しめればいいなというコーナーです。勝手に第1回とかいってますが、2回目があるかどうかはわかりません。
ネットで見つけた野鳥に関する(あるいは無理やり野鳥に関連しそうな)ソフトやウェブサイト、便利な技など紹介します。

それではさっそく。第1回目でご紹介するのは野鳥の鳴き声検索システム「さえずりナビ」です。
あれ、この鳥の鳴き声は誰?そんなとき活躍するのが「さえずりナビ」iPhoneの無料アプリです。

「さえずりナビ」は,場所,季節,声のタイプなどから,あなたが聞いた鳥の可能性のある種のリストを示してくれます。そして,その声を聞くことができます。

さえずりナビ(http://www.saezurinavi.com/)紹介文より

何度聴いても鳥の声を聞き分けられない私にピッタリと思い、さっそくダウンロードしてみました。

アプリを起動すると地図が出るので鳥の声を聞いた場所を指定します。まずは適当に入れてみました。近くの円山公園を・・・地図上を2回ポンポンとたたくとピンが立ちます。青い右向きアイコンをタップすると、検索条件設定が開くのでとりあえずここも適当に入力っと。「検索」ボタンを押すとこの鳥かな?と数種類の候補が出てきます。
ん、カササギも?・・・いないとも言い切れないか。
候補の鳥をタップすると詳細が現れるので、そこで鳥の鳴き声を聞いてみることができます。

さえずりナビ-01さえずりナビ-02さえずりナビ-03

バージョンを重ねてデータベースが充実してくれば、けっこう使えるかも。
家の近所で検索して、いろいろ出てきた鳥の声を聞くだけでも楽しいアプリです。

iPhoneアプリ:さえずりナビ(無料)