落ち葉が雪に立ってどうなのさ
街路樹の紅葉が美しい札幌の都心。11月始めの大雪で紅葉と新雪の光景が多くの人たちを楽しませたようです。今回はその光景の中に落ち葉が雪に立つ様子に興味を覚えた方もいらっしゃったそうです。丁度いい機会なので、地に横たわったり風で飛ばされてゆく枯葉のイメージが強くて、落ち葉が生気を持って地に立つ印象がほとんど無いかを考えてみます。
落ち葉が立つのは降雪と同時か直後のタイミングであろうとは先に記しました。左の風景では仮に落ち葉が立っていても目立ちませんし、この後は降雪の下敷きになってゆきます。今年のように早い降雪ならば面白い光景が広がっていたかも知れません。
2009年11月下旬の中島公園。前夜の降雪に大型のアカナラの葉が雪に立つ光景です。次の日には大部分の落ち葉が寝た状態になっていました。そのように雪に立つ落ち葉を見るタイミングは短いです。
さらに小型の葉は目線が高いとあまり様子が分かりませんが、目線を低くすると分かり易いのです。
今年の中島公園で降雪に散った紅葉です。雪に立つ落ち葉も多くありますが、風に揺らいでいます。
そこへ強い風が木の枝の雪と共に落ち葉を寝かせて行きました。落ち葉と降雪と風と温度などのタイミングで落ち葉の様子が短時間で変わってゆきます。雪に立つ光景が人々の目に触れるのが少ない所以でしょう。